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テスト範囲の向こう側
こんにちは。若葉台の牛尾です。
さて、今日の塾での1コマ。
生徒:「先生!それはテスト範囲外だからテスト出ないよ!ムダだよ!」「テストに出そうなところだけやればいいんだよ!」
はあ・・・。これは久々にお説教パターンですね・・・!
出題範囲が決められているテストにおいて、範囲の中にある典型問題はいわゆる基本問題になります。これは一般的な学習でどうにでもなります。
では、「テスト範囲内における難しい問題」とはどういった出題なのか。そういった類の問題は、
テスト範囲とテスト範囲外の境界線、その線のギリギリ内側に集中しています。テストで高得点を取る生徒は、まさに範囲の「隅々まで」学習しているのです。
「じゃあその部分をみんなしっかりと勉強すれば良い」という話になるのですが、
例えば、白黒のシマウマやパンダの模様をきちんと把握するには、白の部分だけに注目しても、黒の部分だけに注目してもうまくいきません。白と黒に等しく注目し、初めてその境界線が浮かび上がり、模様として把握できるのです。
勉強に話を戻しましょう。
これはつまり、テスト範囲の中だけでなく、テスト範囲のギリギリ外側の知識も持っていなければ、テスト範囲の中の知識を理解することは困難である、ということになります。
「隅々まで」勉強するとは、すなわち「範囲を広げて」学習すること。
ですから、テスト範囲の外側の知識も、理解可能な限りは学んだ方が良いのです。