高校部(東進)
フグについてのお話①
こんにちは、東進日野校の坂井です。
今日は生物に関するお話をしたいと思います。
なんと! 今回は豪華3部構成です!
フグ美味しいですよね。魚介類が好物の僕ですが、フグはその中でも3位以内に入るほどです。ちなみに1位はアユです、これは譲れません。
フグにはフグ毒という毒がある、というのは一般的常識として知られています。
その毒はテトロドトキシン(略称:TTX)と呼ばれる神経毒で、ほんの微量でも命が危なくなる猛毒です。
そして、毒があるとはいってもフグの種類によって有毒部位が異なります。皮膚や内臓、筋肉など、さまざまな部位に毒があり、有毒箇所の組み合わせはフグによって色々なのです。
フグを食べるためには有毒部位を完全に取り除けば安全に食べられるのですが、前述の理由で素人にはフグを捌くことは困難で、下手をすれば命にかかわります。なので、フグを捌くのには国家資格が必要で、資格の無い人が捌くことは違法です。
ところで、TTXはフグ特有の毒ではありません。ヒョウモンダコやアカハライモリなどもまったく同じ分子構造の毒を保有しています。
また、フグのTTXの体内濃度は、同種のフグであっても地域差が大きく現れており、同地域内でも個体差があることが分かっています。
フグはTTXに対して耐性がありますが、注射により人為的に高濃度TTXを投与すると中毒になってしまうことも分かっています。
これは一体どういうことなのでしょうか?理由を考えてみてください。答えが合っているかどうかは重要ではありません。自分なりの答えを探してみましょう。