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五感で学ぶ②
こんにちは、高幡教室の土井です。
先日紹介した東洋文庫ミュージアムの「漢字展―4000年の旅」にいってきました。
東洋文庫さんはアジアに関連する図書が豊富で、貴重な古典や紀行文を多く出版・蔵書しています。
個人的に出版されているものの中で、サーディーの『薔薇園(グリスターン)』、大好きです。
いつもこの入口の時点で興奮します。
さまざまな言語で「ようこそ!」が書かれていますが、知っているものはあるかな。
英語の「welcome(ウェルカム)」と違って、ドイツ語の「Willkommen(ヴィルコメン)」は気持ちがあがりますね、びっくりマークを3つくらいつけたい発音です。
こちらのミュージアムは、展示パネルがけっこう責めていて面白いです。
甲骨文字でおなじみの骨片もろもろがあったり、高校生の世界史でおなじみの「科挙」の解答用紙があったり(こちらは大変に美文字で魅力的でした)、非常に興味をそそられる内容となっていました。
わたしは比較的癖字かつ書き順もあやしい人間なので、折り目正しく美しい文字が書ける人、うらやましいです。
さらにお値段で話題になったデジタル版の大漢和辞典を操作できたり…
パズルが好きな人は「四角号碼(しかくごうま)」のコーナーがテンションあがります。
読み方がわからない漢字を形で分類するという画期的な試み、すばらしい。
あとは元号の由来となった万葉集もありました、比較的読みやすい字で書かれていますので、現物をナマで見て自分で読んでみるという貴重な経験ができます。
豊富な展示品の中で、イタリア語に翻訳された『竹取物語』とかあったのですが、イタリア語のポンポンとはねるような発音で表現された文に思わずにやけてしまった。
言語によってことばの感覚がちがうので、翻訳作業って文学的な文章だととくに難しいんだろうなぁとしみじみしました。
ハンムラビ法典や、東方見聞録など社会の授業でおなじみの書物も展示されていますので、ぜひぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。