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五感で学ぶ③
こんにちは、高幡教室の土井です。
五感で学ぶということで、「勉強じゃない勉強」についていろいろ話せたらいいなぁ……とぼつぼつ記事を打ち込んでいます。
もう少しおつきあいいただければ幸いです。
子どもの頃、特に中高生の頃は教室での授業が好きではなくて、授業態度も悪く、大人にかみついてばかりで、いわゆる優等生ではありませんでした。
幼少期に身についたことは一生モノで昔から「雀百まで踊り忘れず」「三つ子の魂百まで」なんて言いますが、おそらく自分の中にある「五感で学ぶ主義」「実学主義(?)」を形作ったのは小学校の授業でした。
「縄文ワールドを作ろう!」と総合学習で、6年生36人全員(少ないですねぇ)がそれぞれ竪穴式住居を建てたり、山でどんぐりを拾って数日間あく抜きをしてクッキーを作ったり、黒曜石を打ち欠いて武器を作ったり……という学習をやったのです。
わたしは武器カッコいい!ということで弓矢を作ったり、狩りで使う植物の毒を調べたりしていました。
粘土からこねてみんなで縄文土器を作ったのですが、わたしが作成したのは「縄文土器×エジプトのホルス神」というなかなかスパイシーな作品です、アジアとアフリカの技術と思想の融合。
今でも玄関にかざって物置と化しています、くちばしと大きい目が良いですよねぇ。
いいんです、かっこいいんだから。
※エジプトの壁画のホルス神はもっとかっこいいので調べてみてね。
竪穴式住居は地元の大工さんを呼んで、本格的に築造しました。
完成したあとに全員で中に入って、土と木のにおいの中で怖い話大会をしたのを今でも鮮明に覚えています。
(これは大人になってから出雲で撮った竪穴式住居です…)
縄文土器は校庭で野焼きしたんですよ、いっしょに焼き芋なんかしちゃったりして。
いつもはいない夜の時間帯に学校にいる体験、火をまじまじと見る経験も乏しい現代に強烈に焼付いた経験でした。
こんな贅沢な学習を多感な頃に経験してしまったがゆえに、座学では尻が落ち着かない人間になってしまいました。
でもそれだけ「実体験をする」というのは刺激が強く、尊い経験です。
今はお金と時間をかければさまざまな「●●体験」ができるようになっていますよね。
教室の中だけではない学びに、みなさんもたくさん触れられるといいなぁと思っています。