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「銀河ステーション」
6/22(土)多摩センター教室のブログ
こんにちは、みなさん。多摩センター教室の佐々木です。
さてさて、やはり佐々木と言えば、本に関する話が多くなってしまうのですが…^^;
先日、ふと
を購入し、読みました。
実は人生で初めて^^;
ふと気づいたんですよね、
「おれって、アニメやプラネタリウムで‘銀河鉄道の夜’を見たことがあるけど… 小説を読んだことはないよな。それって、国語の先生としてはどうなんだ?それに、故郷の一つが岩手なのに、読んでないっていうのもどうなんだ?」
と。
というわけで、速攻で買って読みました^^;
いやー、良かったですね。
「幻想的できらびやかな世界がありありと想像できる」賢治の文章。
さすがでした。
「でも、子どものころの‘おバカなとき’に読んでいたとしたら、その良さには気づけなかったかもしれないな」とも思います。
とりあえず、‘大人になってから読んでよかった’ということにしておきましょうか^^;
「塞翁が馬」です(笑)
ところでこの「銀河鉄道の夜」は、賢治が晩年まで、何回も何回も推敲した作品だそうです。
最終的に残されているのは‘第4次原稿’だと言われています。
最初は、当時の軍国主義的な世相を反映して‘説教がましい’雰囲気だったそうですが…
(第3次までは、最終稿には登場しない「ブルカニロ博士」という説教くさい登場人物がいたとのこと。)
それが、推敲を重ね、最終稿では‘純粋で幻想的な’作品に。
ホント、それでよかったと思います。
純粋で幻想的だからこそ、現代まで語り継がれる作品となり得た、と私は感じましたので。
ちなみに私は、新潮文庫版の「銀河鉄道の夜」を購入したのですが…
そこに収録されていた「北守将軍と三人兄弟の医者」という短編も、味があって良かったですよ^^