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五感で学ぶ④
こんにちは、高幡教室の土井です。
生徒たちから「国語が専門ですよねー」と言われます。
日本語の文法って面白くないですか?あの活用の表とか呪文みたいに覚えたり、音便で音がなめらかに変化したり。
中学生の頃は便覧とにらめっこして、好きな歌を集めてマイ・百人一首とか作りました。
漢字も楽しいですよね、「杳」とか「杲」、同じ部品の組み合わせなのに意味が反対になるの、楽しすぎる。
※なんて読むのかは調べてみよう!
ということを言ったりしていますが、専門は国語ではありません。
もともとの専門は自然地理学でした。
富山の常願寺川流域、山に登って夜間ぶっ通しで風向きの観測をしたり(力尽きていますね)、崖にへばりついて露頭の観測をしたり、雨の中測量したり、川に流されたり、崖から落ちたり……
火山地形が好きだったので、とくに伊豆大島や八丈島ではたくさん調査をしてお世話になりました。伊豆大島の新鮮な溶岩にみんなでのぼりました、地形そのものがイケメンすぎる。
これは八丈島の登龍峠から。
火山は災害をもたらすという面もありますが、綺麗な景色を生み出してくれるという面もあります。
ここからの眺めは絶句するほど美しかった、空の青・海の蒼・山の碧。
地理という学問の特性は「五感で学ぶ」、これに尽きます。
現地に実際に足を運んで、現地の人々の生の声に耳を傾けて、実測したりしながら体に情報を叩きこむ。ついでに調査の後には、「つかれたねー」と言いながら仲間と現地のうまいもん食べたり…
学ぶ方法も情報の海に身を投じたり、図書館の文字の森を渉猟したり、様々なやり方がありますが、やっぱり一番楽しいのは自分の感覚をフル活用する学びなんじゃないかと思うわけです。
(最初の写真の翌日に富山の常願寺川で地形を調査しています…)
そろそろ夏休みの旅行計画を立て始めているのではないでしょうか。
いつもとは違う環境に行くのも立派な経験学習です、ぜひとも旅先でたくさんの発見をしてみてください。