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読点
どうも!若葉台の牛尾です。
日本語における読点「、」というのはとても不思議な記号です。
こんなに自由な記号は他の言語にはないんじゃないかな?
日本語の文には読点「、」を打つ位置に自由が与えられています。
どんな日本語の文でも構いませんから、適当に分節の間に読点「、」を打ってみてください。
ほとんどの場合意味が通じることに気づくと思います。
さらには読点を打たなくても意味が通じる文を作ることができます。
私はサッカーが好きだ。
私は、サッカーが好きだ。
私はサッカーが、好きだ。
私はサッカーが好き、だ。
私は、サッカーが、好きだ。
日本語としては全部正解。
ね?自由でしょ?
ただ、ここで大事なのは
「伝えている事実は同じ」であるのにも関わらず「読み手の印象が変わる」ということ。
ちなみに英語の文では単語と単語の間に適当にカンマ「,」を打つと、著しく意味が変わってしまうため、正しく読むことができなくなります。英語のテストで適当に書いたら、もちろん×です。
読点「、」は決して発声されず、かつ意味のない記号ですが、日本語表現において、とても重要な役割を果たしていることは言うまでもありません。
特に小説では「読み手の印象」に左右される部分が大きいため、読点の位置はものすごく重要です。
けれども残念なことに、現在の日本では、そんな大切な読点「、」の打ち方のきちんとした指導がなされていません。「だいたいの意味の切れ目で打ちなさい」という指導があるぐらいかな?
もし、ちゃんと読点の打ち方を習ったことがある、という人がいたら、とても幸運な人だと思います。