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人類の旅
7/16(火)多摩センター教室のブログ
こんにちは、みなさん。多摩センター教室の佐々木です。
ところで私は、前回記したように‘地理系’の話も大好きですが…
「人類の歴史」の話も大好物です。
昨年読んだ本で、心底感激したのが「交雑する人類」でした!
技術が発達して、数万年・数十万年前の人骨からでもDNAが取り出せるようになり、進化の歴史が、今、一気に塗り替えられようとしています。
ただし、ものすごく分厚い本ですので、読み切るのはなかなかに大変ですが(^^;
また、遺伝子系の話でおもしろいなと思うのは…
お酒(アルコール)に弱い人は、世界的に見ればかなりの少数派だということ。
上の図を見ていただくと、わかるのですが…
どうやら今から2万年以上前、中国南部に住んでいた人々の一部に遺伝子の変異が発生し、アルコールを分解できない集団が現れた。
↓
それがどうやら人類拡散の波に乗り、中国東北部や日本に移動(一部は、(1)東南アジア や (2)氷河期で陸地になっていたベーリング海峡を渡り、アメリカ大陸にも進出)。
という感じですね。
日本は、世界の中でも「もっともアルコールを分解できない人の割合が多い人たち」で、23.9%もの人がお酒に弱い。
一方でヨーロッパやアフリカでは 0%。
おもしろいもんですね。
ちなみに、日本国内だけを見ると、
アルコールに弱い人 → 近畿を中心とする「日本の中部地域」に多い
アルコールに強い人 → 東北、南九州、四国の太平洋側に多い
というデータが。
以前から、「在来の縄文人が住んでいた日本列島に、渡来系弥生人が大陸からやってきて、両者の混血で現在の日本人が形成された」と言われてきており…
北海道・東北・沖縄・九州南部 → 縄文人の系統を引き継ぐ人が主に居住
九州北部~近畿 → 渡来系の弥生人の系統を引き継ぐ人が主に居住
と言われてきましたが… なんか、妙に符合しますよね。
縄文系はお酒に強く、大陸から来た弥生系はお酒に弱い。
弥生系は、いにしえ、中国の南部からやってきたのでしょうか?
ちなみに私は、東北出身ですがお酒に弱い。解釈しづらいなー(笑)