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海に沈んでブックブック③
こんにちは、高幡教室の土井です。
小・中・高・大とさまざまな人間関係に揉まれ、アルバイトやらお仕事やらで色々な御縁があったりなかったりの中で、いつも「あなた変わってるね」「不思議な人ですね」ということを言われ続ける人生だった。うそです、現在進行形でよく言われます。
なぜでしょうかね。変なオーラ出てますかね。でも知らない人からよく道を訊かれます。人徳オーラに満ちあふれているんだろうか。それならばよし。
というわけで今回のテーマは【変化球すぎる!!!】です。
もうねー、なんというかねー、島倉千代子も歌ってましたけど、人生いろいろだし男も女もいろいろなんですが、本にもいろいろあるんですよ。けしからんですね!
●内田樹(2005)『先生はえらい』、ちくまプリマ―新書
内田先生の本の中でも読みやすい・わかりやすい本になっていると思います。これは結構おすすめな本なので、子ども達にもよく紹介するのですが、題名だけで「先生なんてろくでもない!誰が読むか!」と拒否反応を示されるんですよねぇ。むしろ本の内容としては「先生なんてえらくない!」と大人に失望しつつある子どもに読んでもらいたい内容になっています。
単純に先生と生徒という関係だけではなく、言葉の発露(文字を書くこと含め)についても面白い発見が得られると思います。
●阿刀田高(2002)『私のギリシャ神話』、集英社文庫
遠いようで意外と身近なギリシャ神話のお話。毎朝自分の星座が何位かしら~と気になる人は、星座の由来について勉強してみるいい機会になるんじゃなかろーか。
何がすごいってカラーで写真やら絵画やらバンバン載っているところ。独特の阿刀田節の説明とあわさって非常に読みやすいです。これもよく子どもに貸したりした本です。
阿刀田さんは神話モノの読みやすい本をたくさん書かれています。たとえば日本神話気になるわーという方には『楽しい古事記』とかもオススメ。『~を知っていますか』シリーズも豊富にあるので、色々読み比べてみると面白いです。
●川上和人(2017)『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』、新潮社
やばい。
もうなんというか、色々ぶっ飛んでます。
語彙力を失うくらい、やばい本です。もうスタート時点からいろいろおかしいし、同じ世界軸に生きている人だとは思えない。
高校生の頃には生物部員として山で鳥を追いかけ、大学では地形を見るために火山島にへばりついていたので、筆者の現地調査の様子にいろいろとなつかしい思いを抱きながら読み進めていたのですが、色々ぶっ飛んでます。
夜中に読んでいて、笑いをこらえるあまり過呼吸気味になった一冊です。元気を出したいときに読むといいのかもしれない。
もちろん、ちゃんと鳥の話もしています。体の構造だとか、名前とか、絶滅危惧と保護とか……鳥類学の第一歩として読む本として、堅苦しくないので抵抗なく読めるかもしれません。