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オーストラリア留学②-3 ~問題解決?~
こんにちは、西八王子教室英語担当の太田です。
今回も前回に続いて留学中に私が受けてきた授業の紹介です。
Asia Pacific Power, Diversity and Change(アジア太平洋の力、多様性、変化)
この授業は主にアジア太平洋地域における事象をテーマ別に研究する授業でした。
私が個人的に興味深いと思った講義のひとつが、主に太平洋地域を中心とした漁業権の問題を取り扱った授業でした。中でもグループごとに分かれて行った漁業権をめぐる紛争を解決するロールプレイが特に面白かったです。
具体的な内容としては…
グループは以下の五つに分かれる
・太平洋地域の某島国の政府
(自国の漁業権を外国企業に売って定期的な収入を得たい)
・太平洋地域の某島国の部族A
(生活するための主要産業が漁業)
・太平洋地域の某島国の部族B
(生活するための主要産業が漁業)
・外国の水産会社
(事業拡大に向けて漁業権を得たい)
・海洋環境保護団体
(外国の水産会社による過度な漁によって起こる生態系への影響を危惧)
このように様々な思惑を持ったグループが、自身の利益を最大限にしようと交渉するロールプレイを行いました。このロールプレイを進める中で参加者は次々と賢い(時には大胆な)行動を起こします。
中には某島国政府による部族への収入保障案など、穏やかな解決を望む参加者もいましたが、外国の水産会社による環境保護団体の買収や、環境保護団体による某島国の部族の暴力的なデモの支援などを提案する人もいました。
このロールプレイは最終的にはまったく問題が解決しないまま終わってしまいますが、現実世界の紛争でも、いくつもの当事者が様々な目的を持って行動していることを改めて思い知らされるとともに、そのような問題を解決する難しさに気づかさられるような良い授業でした。
次回のブログも授業紹介の続きになります。