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キノコのこのこ
こんにちは、高幡教室の土井です。
先日、ぼーっとしながらネットニュースを眺めていたのですが、
「ノーベル文学賞を受賞したオルガ・トカルチュクの代表作は…云々」
という記事に挙がっていた、暖色系の屋根の家の表紙のブックカバーに見覚えがあり。
「これはもしや?」と自室の『積読ゾーン』を掘り返したら、発掘されました、2、3年の熟成物……。
積読、本を殺してしまいかねない行為なのですが、結構やってしまうんですよねぇ。
買ったまま静かに息をひそめて存在しているような本達には申し訳ないような気もしますが。
これも何かの縁だろうと、通勤の合間に読み進めています。
断片が重なってはちぎれ、つながっては離れるようなふわふわした感じで、自分が今まで読んできた小説や物語の類とはちょっと違うなぁという不思議な感覚の本です。
ちょっと独特の、クセのある文体というか、うたたねをしている時の意識のような書かれ方なので、好き嫌いが分かれるんではなかろーか。
ノーベル文学賞、なんでこんな時期にニュースに上がってたのかと思いきや、揉め事があったんですね。
人の世とは、とかく生きづらい。
もうすっかりと景色が秋めいてきました。
「灯火親しむべき候」は暦のうえでは過ぎてしまったけれども、まだまだ暖かいお茶を淹れながら本を味わうのにいい夜の空気を感じられます。
もうちょっとしたらやかましい紅葉を見に出かけたいところですが。