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過去問の意味
11/8(金)の多摩センター教室のブログ
こんにちは、みなさん。多摩センター教室の佐々木です。
さて最近は、小6生も中3生も過去問演習を本格化させていますね(^_^)
でも毎年、こんなふうに疑問を呈される方がいらっしゃいます。
「2度と同じ問題は出ないのに、過去問をやる意味があるんですか?」と。
確かに、過去問とまったく同じ問題は出ない。
でも、やる意味があるんですね、実は。
過去問は、各学校からの「メッセージ」です。
「こんな問題が解ける生徒がほしいんだ❗」というメッセージ。
例えば英語でも国語でも社会でも「グラフや表を読ませる」問題を出す学校。
そこには、
「まずは、グラフや表を読むのに必要な”基礎的な知識”を身に付けているか?」
「さらにその知識を生かして、グラフや表を分析する力があるかどうか?」
をチェックする、という意図=メッセージがこめられています。
つまり、グラフや表を読ませることで、「基礎力と応用力」の双方を兼ね備えている人材をゲットしようとしている、という学校側の”メッセージ”が読み取れるわけです。
また、もし大学入試センター試験とそっくりな形式の出題をする学校があれば・・・
「大学合格実績を是が非とも出したい学校だ」という(身も蓋もない)学校側の意図が感じられます(^^;
ですから、もし本当に入学したい学校があるのならば・・・
「過去問からその学校のメッセージを読み取り、それに合わせる努力をする」しかないわけです。
どんなに頭がよくても、その学校の意図に合わせるつもりがない人は「門前払い」されるわけです(^^;
ですので、各学校のメッセージ=意図を正確に読み取れる訓練をするのが、過去問演習。
また、過去問演習をすると、「直感=勘」が磨かれます。
過去問を10年分くらい演習し・・・
さらに間違えた問題をしっかり復習=解き直しし、”過去問ノート”などにしっかり整理して『分析』すると・・・
選択問題で迷っても、何故か当たるようになります❗
選択肢の”イ”か”エ”か迷ったとしても、過去問演習をし、過去問分析をしっかりいる生徒は・・・
「えぇぃ、こっちだ❗」と”勘”で選ぶと、必ず当たります( ; ゜Д゜)
何故か?
それは、経験を積んで「勘=直感」が磨かれているから❗
将棋の羽生さんが、著書「直感力」で以下のように述べられています。
直感は、目を睨(つぶ)ってあてずっぽうにくじを引くような性格のものではない。またその瞬間に突如として湧いて出るようなものとも違う。 今まで習得してきたこと、学んできたこと、知識、類似したケースなどを総合したブロセスなのではないか。 直感は、ほんの一瞬、一秒にも満たないような短い時間の中での取捨選択だとしても、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明することができるものだ。適当、やみくもに選んだものではなく、やはり自分自身が今まで築(きず)いてきたものの中から生まれてくるものだ。 |
つまり、「今までで習得・経験・蓄積してきたものを総合したもの=経験値=直感・勘」ということだと思います。
ですから、過去問演習をしまくり、それを復習して分析すると・・・
経験値が蓄積され、直感=勘が冴える。
だからこそ、選択肢で迷っても、「えぇぃ、こちらだ❗」と選んだ方が正解、ということになるわけです。
というわけで、みなさん、過去問演習と分析をやりまくりましょう❗
追伸:
ヤマカン=(当てずっぽうで)当たる
という言葉がありますが・・・
その語源は、武田信玄の軍師『山本勘助』から来ている、と言われています。