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地層塁重の法則
こんにちは、高幡教室の土井です。
一時期ちょろっと話題になっていた「チバニアン」が、ついに正式に認定されたということで、再びニュースになっていました。
地理スキー(地形スキー?)としてはちょっと嬉しい出来事です。
ゆくゆくは教科書の地質年代にも使われるってことですよね、すごいな千葉。
日本列島はなかなか地形地質が複雑で豊かで覚えきれないくらい、おもしろいです。
第四紀学が胸熱です、これを機会にちゃんと勉強し直そうかな。
「地質学のメッカ」なんて言われる三浦半島、上の部分は植生でモサモサ。
下は剥き出しの岩肌だけど、「第三紀層で硬いから植物が生えないんだよ」なんて話を聞いたことがあったなぁ。
モサモサの第四紀にチバニアンが含まれるようになったんですよねえ、味わい深い。
ケスタ、もとい鬼の洗濯板とも呼ばれるギザギザ海岸。
すんげー歩きづらい。
初めて見るとすごく感動して驚くけど、意外と全国各地に似たような地形はあるんじゃなかろうか。
たしか八丈島にもあった、もっと水平に近いギザギザだった。
それにしても砂岩のパステル感、いいですよね。
粉っぽいまろやかな質感というか、大きい数字の紙やすり感というか、こう、the 岩石!みたいなゴリゴリしている火成岩系とは違うやわらかさ。
水の近くの地形は上流から下流にかけて艶やかに変身するので、なんかもう下流域はテンション上がりますね。
上流の豪傑な感じも、もちろん嫌いではないですが。
そういえばみなさんは、社会の歴史の年表と、理科の地質時代の年表が上下さかさまなのって知ってました?
自分で気付いたわけではなく、大学での何かの授業の時に言われて、落雷レベルの衝撃を受けたのですが。
社会では上からどんどん歴史が進んでいくので、水が落下していくように勢いよく時間が流れていくような印象を持ちます。
一方の理科の地質年代はどんどん古いものの上に新しい時代が堆積していく様を見ているようで、時代の厚みや重みを思うと、こう、感慨深いものがあります。
同じように時間の流れを表すものでも、向きを変えるだけで印象が変わるのって面白い。
あといちいち時代の名前がかっこよすぎるのがいけませんね。