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蝗害
こんにちは。志學舎日野教室の野村です。
皆さんはとある国では現在、あることでコロナウイルスより深刻な緊急事態宣言が出されていることをご存知ですか?
それは蝗害(こうがい)です。つまりバッタです。「は?」と思う方もいると思いますが、無理は無いです。なんせ日本には縁の無いことなのですから。
日本でも馴染み深いトノサマバッタは有名だと思うのですが、現在世界を困窮させている品種はサバクトビバッタというものです。名前の通りアフリカなどの砂漠地域に多く生息しており、個々に活動しています。これが今大量発生しているのです。そのおかげか、個々で活動しているバッタがあたかも群れで生活しているように見えているのです。
このバッタ、1日に145キロ移動するのです。東京から熱海まで余裕でいけます。直線距離で言うなら東京から日光くらいまで行ける距離です。なぜバッタなのにそんな移動できるの?って話ですが、漫画「テラフォマ-ズ」を見ている方なら分かるかもしれませんが、人間大のサイズだとちょいジャンプしただけでビル9階分も飛び越えられるほどの脚力を持ち、それにプラス羽の相乗効果もありまるで鳥並みに飛ぶことができるのです。
さらにこのバッタ、食う量も尋常ではないんです。何百億のものバッタが一日で自分の体重と同じ分だけの量を食い散らかします。人間の食う量で言うと3万5千人分を毎日食うのです。とんでもないですよね。食料が無くなったらまた新しい地を開拓するのです。アフリカで食い尽くしたこいつらは西アジアに移動し、現在はインドに到達していると言われています。では、このままの勢いで日本に到達するのかという話ですが、それはないという見解が強いです。黒いGではないのでヒマラヤ山脈やその付近の標高による寒さには勝てないと言われています。
ですが、油断はしてはいけません。近年、日本では全く縁の無かった害虫が日本にやってきましたよね。そう、「ヒアリ」です。コンテナに乗ってやってくる可能性があるのです。そうなれば海を渡ってくるわけですから標高は関係ありません。
インド付近の食料を食いつくし次第、アフリカに戻ると言われていますが、日本人もこの問題には深く関心を持つべきだと考えています。ご存知の通り日本の食糧自給率は世界最低レベルであり、多くの食物は世界からの輸入に頼っています。人口爆発が世界的な問題になっている今日、日本人にとっても決して無視できない話です。(虫だけに)
意外と知らない世界的な問題って沢山あります。こうやって調べてみると結構面白いですよ。
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