コラム
志學舎保護者会③ ~教育誌から~
モチベーションのボタンは、人それぞれです。親と子どもでもそのボタンは違います。親のモチベーションのボタンをそのまま子どもに押し付けても、子どもには、全然響かないものです。子どもには子どものモチベーションのボタンがあるものなのです。
NLP(神経言語プログラム)という考え方に、「価値観型」の人間と、「ビジョン型」の人間に分ける考えがあります。価値観型の人間は、日々の生き方が問題になっているので、その生き方に関わることにモチベーションのボタンがあるそうです。ビジョン型の人間は、将来の自分のイメージに関わることにモチベーションのボタンがあります。この二つの人間観を少し意識して子どもを見ていると、どちらの傾向が強いかが分かってきます。
今回は、価値観型の人間に対する接し方の例を示します。
お母さん:A君、最近どうなの?なんだか悩んでいるように見えるけど。
A君:え~?別に。
お母さん:そう?何か変だけど。今日はどういう一日だった?
A君:え~?別に。普通だよ。
お母さん:A君は、どういう時に今日は良い一日だったと感じるのよ。
A君:え~・・・。わかんないよ。何でそんなこと聞くの。
お母さん:お母さんがA君を見ていると、A君が、自分を大切にしているな!と感じる時があるのよ。
その時のA君の顔が好きなんだけどな。最近、どうもA君に元気がないように見えるのよ。
A君:そんなことないよ。
お母さん:A君は、何を一番大切にしたいと思っているの?
A君:え~?・・・・。
お母さん:A君が、自分の大切にしていることをコツコツと積み重ねていくだけでお母さんは良いと思うわ。最近、A君は、無理して嫌なことやってんじゃないの?
A君:そんなことないよ。強いて言えば、勉強が嫌だけどね。
A君にとって大切なことを、お母さんが知ろうとすることが大切なことです。価値観型の人間は、なかなか自分が納得しなければ動かないものです。無理強いをしても無駄なことが多いので、そういう価値観型の子どもには、共感を持って接してみてください。そうすれば、子どもは、お母さんの理解を得て、やる気になるものです。
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