コラム
本との出会い② 人生で初めて感動した本
志學舎本部の岩田です。
前回に引き続き、少年時代の本の話をもう少し。
小学6年のころ。当時、日本テレビが「おもしろまじめ放送局」というのをキャッチコピーにして、「おもしろ」アナウンサーに徳光和夫さん、「まじめ」アナウンサーに小林完吾(こばやしかんご)さんを全面に出してキャンペーンをしていた。徳光さんは「ズームイン!!朝!」で毎朝テレビに出ていた陽気で明るいアナウンサー。一方、小林さんは「あ、さて~」という低音ボイスでニュース原稿をまじめに読む固い感じのアナウンサー。その好対照な二人がコンビを組んで当時よくテレビに出ていた。
ある時、友達から小林さんの本を紹介された。「時の人」でもあった小林さんの本だというので買って読んでみることにした。
本のタイトルは「愛、見つけた」。前回紹介した椋鳩十さんの児童向けの本とは違って、書店に並ぶ大人向けの本を読むのはこれが初めて。
すると、「おもしろまじめ」で徳光さんとテレビに出ているイメージとは違って、ご自身のご長男が障がいをもって生まれてきて、わずか105日というはかない命でこの世を去るまでの赤裸々な「告白」とも言える衝撃的な内容。子を思う親の深い愛情にあふれるお話は、とても涙なしには読めませんでした。本を読んで感動したのはこれが初めてでした。
紹介してくれた友人にそのことを話すと、なんと、後日、その小林さんご本人のサイン色紙とサインが入った本が届いたのです!その友人のお父様が日本テレビにお勤めの方で、小林さんに伝えてくれたそうです。とてもうれしかったのを今でも覚えています。実際に自分が体験していないことでも、読書を通じて他者の思いを「共感」できることのすばらしさを教わった出来事でした。
あなたが感動した本は何ですか?
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