コラム
水本代表、志學舎を語る⑥
「やっぱりお貸しできません」
こんにちは。志學舎代表の水本です。前回の続きから。
ある雨の降る夜に、三沢教室で授業をしていると、突然、見知らぬ男性がやってきて塾のことを聞かせてほしいという。しかし素性は決して明かさない。しばらく考えましたが、こんな雨の日の夜にわざわざ訪ねて来たのだから、無下に断るのも悪いな、と思って、聞かれたことに一つ一つ丁寧に答えました。
すると1週間後、再びその男性が現れました。そして事情を話してくれたのです。
その男性は郵便局長さんで、今度、高幡交差点近くに3階建ての建物を建設、1階を郵便局にして、2階・3階に入ってくれるテナントを探していたそうです。郵便局のすぐ上なので、飲食店など匂いが出るところは難しい。そこで白羽の矢が立ったのが地元の学習塾「志學舎」だったとか。最初に来た時に私が質問に丁寧に答えたのがよかったのか、ぜひ郵便局の2階と3階を借りてほしい、と頼まれました。
郵便局は午前中から営業が始まって夕方5時に閉まる。一方で、塾は夕方5時くらいから授業が始まって夜10時過ぎに終了。双方の営業時間が重ならないので互いに迷惑をかける心配もない。しかも、高幡不動駅の近くで、ちょうど今の「三沢教室」と「程久保教室」の中間に位置し、かつ、川崎街道と多摩動物園通りが交差する高幡交差点はとても目立つ場所。郵便局の建物内というので地元の信頼性も高まる。2教室を統合して新しく教室を出すには絶好の場所。これは絶対に出店したい、と思いました。
しかし、手元に資金があるわけではない。でも、塾を発展させるためには何としても出店したい。いろいろと思案した挙句、駅前の銀行に相談してみることにしました。思いのたけを話すと、当時の副支店長が「それならうちが貸しますよ」と言ってくれました。「よし、これでいける」と意を強くして、郵便局長さんに「借ります」と返事をしました。
ところが、です。いざ、融資の申し込みのために書類をそろえて提出すると、しばらくして副支店長から「やっぱりお貸しできません」との返事。まだ法人になったばかりで、十分な売上実績もなく、担保となる財産もあるわけではないので貸せない、というのです。「そんなこと言ったって、副支店長さんがこの間『うちが貸しますよ』と言ったから、もう、大家さんに『借ります』と返事してしまいましたよ!」と押し問答に。
続きはまた次回。
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