コラム
水本代表、志學舎を語る⑧
志學舎のターニングポイント
こんにちは。志學舎代表の水本です。前回の続きから。
念願の高幡教室をやっとのことで開校したものの、数週間たっても新規入塾の問い合わせが全く来ませんでした。「いったい、何があったんだ」とかなり心配になりました。
が、1か月も経つと、問い合わせがどんどん入るようになったのです。おそらく、地域の人たちは新しい教室ができてしばらくは様子を見ていたのでしょう。教室の構造も、それまであった三沢教室、程久保教室ともに、大通りに面していて入口も1階、外から入りやすかった。また、夜も1階の教室の電気がついているのが、前を通る人の目線でもよく見えるので、「この塾は毎日やっているな」と地域の人に認知されていたことでしょう。それに比べて高幡新教室は受付が2階。外から入るには、1階の郵便局脇にある玄関を入って、建物の中の階段を上がっていかないと受付にたどりつかない。教室はピカピカにきれいになりましたが、ふらっと立ち寄りやすいとは言えず、外から中の様子が見えにくいこともあって、しばらく様子見が続いたのではないかと思います。
加えて、三沢教室と程久保教室の生徒が今度は高幡教室1か所に集まって通うようになったので、いっそう活気も出てきました。中学校の新年度が始まる4月頃になってようやく新入塾が増えてきて、おかげで、待ってもらっていた大家さんへの保証金も支払えるようになり、袖看板もつけられるようになっていきました。
今から振り返ると、この高幡教室の開校がなければ、その後の志學舎の発展はありませんでした。以前にも書きましたが、この高幡教室の開校は、事前に人・モノ・カネを十分に計画立てて準備して行ったものでもありませんでした。もし大家さんである郵便局長さんと出会っていなければ、もしある夜に突然やって来た郵便局長さんの話を聞かずに断っていたら、もし「手元にお金がないから無理だ」「銀行に融資を断られたから不可能だ」とあきらめていたら、高幡教室は生まれておらず、いまの志學舎もなかったことでしょう。郵便局長さんに巡り合えたことは本当に感謝しています。
さらに考えると、「志學舎を発展させたい」という強い意志があったからこそ、郵便局長さんとの出会いや、銀行融資の実現、新教室の開校とその後の発展につながり、何よりも、ここで得た「自信」こそがその後の塾経営の原動力となったことは間違いありません。まさに志學舎にとってのターニングポイントでした。
意志あるところに道は開ける。
私の座右の銘の一つです。
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