コラム
志學舎保護者会⑨ ~教育誌から~
◇子どもの行動の目的を知ることは重要なことです。不適切な行動を子どもが行う時、そこには、隠れた目的があるものです。今回は、子どもの行動の目的である「関心を引く」ということについて考えてみます。
◇子どもは、どんなところでも周りの人の関心を引いて、自分がその輪の中心にいたいと思っています(まあ、大人でもそういう傾向は残っていますが)。
◇しかし、その欲求が受け入れられないと周りの人から関心を引こうと子どもは様々な行動を取るものです。
◇特に、子どもは、自分が親から関心を向けられていないと感じると、親に注目されようとして、様々なことを起こします。親の関心を引こうとすることは、親の愛情を自分に向けようとすることと同じですから、是が非でも親に対して何かしらの行動を取るものです。
1.親に対してわがままな行動や言動を取る。
2.親にいたずらをしたり、親にちょっかいを出したりする。
3.突然騒ぐ。大声を出して驚かせる。
4.友だちに意地悪をしたり、友だちとけんかをしたりする。
5.元気を失くしたり、無気力になったりする。
◇上記のどれもが、子どもが親の関心を引こうとして、繰り広げられる行動・言動です。親の関心を引く手っ取り早い方法が、親から怒られるということなのです。
◇ですから、親は不用意にこの手に乗ってはいけないのです。子どもが親の関心を引くために、わざと悪いことをしているとか、元気をなくしてすねていると思ったら、違うアプローチをとることです。
◇叱るよりも、子どもが何を求めているのか、積極的に子どもの話を聞いてもいいかもしれません。「最近、花子ちゃんは、お母さんに叱られたいみたいだけど、どうしたのかな?」というように、話しかけて見てもいいかもしれません。
◇子どもが関心を引こうとする前に、親は子どもに関心を示して、子どもに愛情を注ぐべきなのです。ただ、関心を示すことと過干渉になって、過保護になることとは違います。子どもの存在に関心を示してください。子どもの行動に関心を示しすぎて過干渉になってしまってはダメです。
◇子どもが、あたり前のこと、適切なことをしたら認め、子どもが不適切なことをしたら叱ってあげることです。このバランスが、愛情を示す鍵なのです。
◇子どもの行動が問題だと感じたら、そこに埋め込まれている子どもの目的を考えてみてください。そうすれば、叱るだけではない行動が取れるかもしれません。
「関心を引こうとする行動」、
まず、子どものその行動の目的をしっかり考えてみよう。
とくに、休み明けで、生活のリズムが変わってくると、
「反応的」に𠮟ることが多くなります。
自分のおでこにある「一時停止ボタン」を押して、子どもに対応することが大切。
まずは深呼吸!
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