コラム
「先生、このグラフ間違ってます!」ある志學舎OBの話
こんにちは。志學舎本部の岩田です。
今回は、ある志學舎OBから聞いた話。
中学2年だったA君の2学期中間テスト。主要5教科(英数国理社)に加えて技術家庭科の計6教科で600点満点のテストが終わり、学校のクラスでこのような「得点分布表」が配られたそうです。
すると、これを見た同じクラスのS君が先生にこう言ったそうです。
「先生、このグラフ間違ってます!だって、600点が満点なのに、600点よりも上に1人いるなんておかしいです!」
そこで、数学のT先生が解説してくれました。
「このグラフはヒストグラムと言います。例えば人数が一番多いところで説明すると、
『得点合計が300点以上350点未満だった人が102人います』ということですが、ここで『300点以上』といったら300点ちょうどの人も含まれますが、『350点未満』というと350点ちょうどの人は含まれません。つまり、この102人は『得点合計が300点ちょうどから349点までだった人』ということですね。ということは?」
「そう、一番右のグラフは『600点以上取った人が1人いる』、つまり600点満点を取った人がこの学年に1人いる、ということだね。」
その後クラスはしばらく騒然となったそうですが、そこで「それは僕です」とはさすがにA君も言い出せなかったそうです。
そのA君に「どうやって勉強したら600点満点がとれたの?」と聞いてみました。そのお話はまた今度。