コラム
志學舎勉強会② ~アドラー心理学から~
志學舎では、アドラー心理学に基づいた生徒指導法について学んでいます。
今日の内容はこれです。
叱られたり、ほめられたりしないと行動をしなくなる。
そして、評価してくれない相手を
敵だと思うようになるのだ。」
いまだにアメとムチ、すなわち、ほめたり叱ったりすることで人を育てることが正しいと信じている人が多くいます。それは明らかな間違いです。ごほうびやほめ言葉につられて、私たちの言う通りの行動を取る人がいたとしたら、その人は自分の意思で行動しているのではありません。ですから、私たちがごほうびやほめ言葉をやめてしまえば、その行動を取らなくなります。つまり、ごほうびやほめ言葉で相手を釣る限りは、一生それをやり続けなくてはならないということになります。しかも、私たちが見ていないところでは、相手はその行動を取らなくなる。私たちが見ている時にしか、その行動を取らないのです。
その逆であるムチ、すなわち罰や叱ることで相手の望ましくない行動を防ぐのも同じことです。自分の意思で行動をやめるのではないのですから、強制がなければ問題行動を続けるに違いありません。私たちの監視の目が届かないところでは、相手は問題行動を取るでしょう。つまり、アメとムチは何の問題解決にならないのです。
それだけではありません。アメとムチ、ほめたり叱ったりすることでコントロールをされることに慣れた相手は、自分をほめてくれない時に私たちを敵だと思うようになります。「なぜほめてくれないの?」と責めるのです。私たちは相手をコントロールしようとしてはいけません。それは教育ではありません。むしろ逆効果になってしまうからです。
―「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」(小倉 広 著)から引用―
志學舎の先生、
子供たちを、動物と同じように「訓練」で動かそうとしたら大間違いだということが分かったよね。注意しよう。