コラム
定期テスト満点獲得法 あるOBの話
こんにちは。志學舎本部の岩田です。
前回の続きで、中学校の中間テストで6教科600点満点中600点を取ったある志學舎OBから聞いた勉強法についてのお話。
よく、クラスの中に、学校の先生のモノマネをしてみんなの笑いを取る生徒がいます。たいていは先生のちょっとした仕草や特徴的な口癖のワンフレーズのモノマネ。しかし、彼はその上を行く「完コピ(完全コピー)」。とりわけ暗記系の科目については、家に帰ってノートを見ながら、その先生であるかのように口調や仕草を真似て、授業そのものを再現するのだそうです。あたかも目の前に生徒がいて、その生徒に向かって授業をする先生になり切って、声に出して授業する。そのためには授業に集中して、ノートには先生が黒板に書いたことだけでなく、口で言ったことで大事だなと思うこと、時にはギャグまでもメモしておく。試験前には、最初のうちはそのノートを見ながら先生になり切って授業の再現を繰り返し、徐々にノートを見ないでも再現できるまで何度も声に出して覚える。
こうして要点が覚えられたら、あとは、塾の試験対策などを利用して問題演習をして、漢字や用語、英単語などを正確に書けるように、理系の科目であれば計算練習などの仕上げの練習をして、試験本番に臨んだところ、全科目で満点が取れたそうです。
これはある一人の極端な例かもしれませんが、たとえば、もし、将来の夢が俳優志望の人がいたら、学校の先生の完コピに挑戦してみてはどうでしょうか。ノートを芝居の台本と考えて、何度も読み込んで、最後は台本なしでセリフを言う先生役を演じる役者のようにして試験範囲の内容を覚える。
「全ての創造は模倣から始まる」とか、「学ぶ」は「まねぶ(真似る)」が語源、とか言われます。テスト勉強以外でも、たとえば、文章を書くのがうまくなりたかったら、いいなと思う作家の文章を真似て自分で書いてみたり、楽器の演奏がうまくなりたいと思ったら、好きなバンドやアーティストの演奏を完コピしてみる、とか。多くの有名人も最初はこのやり方で上達したという話を多々聞きます。するとそのうちに自分なりのやり方が見えてくることも。お試しあれ。
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