コラム
食わず嫌い(苦手)克服法
こんにちは。志學舎本部の岩田です。
子供のころ、私は食べ物の好き嫌いが激しく、周りの大人をよく困らせたものです。野菜もダメ、魚もダメ。とりわけ、お刺身やマグロやイカなどの握り寿司は大の苦手。親戚が集まった時に寿司が出てきてもタマゴやかっぱ巻きしか食べられない。仕方ないので私だけのために別のものを1人前だけ用意してもらったりしていました。
そんなある日、小学5~6年のころだったか、家族で熱海旅行に。父の知り合いが経営しているペンションに泊めてもらいました。2日目の朝食。育ち盛りで腹ペコだった私の目の前に出てきたのが、熱海の新鮮なマグロやイカなどのお刺身の船盛とごはんとみそ汁。父の知り合いが気を遣って最大のおもてなしをしてくれたのでした。
しかし、刺身が食べられなかった私にとっては、白いご飯とお味噌汁しか選択肢がない。でもかなりの空腹感でそれだけでは足りない。自宅であれば親にわがままを言って別のものを用意してもらえるところでしたが、今はそうもいかない。父や母は「おいしいから食べてごらん」とは言うもののしばし逡巡。結局私はどうしたか。「空腹感」が「食わず嫌い」に勝った。恐る恐る刺身を食べてみると。。。
これがめちゃめちゃ美味しかった。それもそのはず。熱海の新鮮な魚の数々なのですから。その日を境に私は魚の刺身が大好物になったわけです。それまでは「食わず嫌い」、つまり、食べる前から何となく嫌だなと思って食べてこなかっただけでした。
しかし、実際に食べてみたらとてもおいしいものだった。それも、たまたま、それ以外に食べるものがない、という状況になったから。家の中で自分のわがままが通用するところにいたのではこうはならなかったでしょう。
食わず嫌いに限らず、やる前から「嫌だなあ」とか「失敗したらどうしよう」と思って敬遠していたことでも、思い切って飛び込んでチャレンジしてみると意外に平気だったり、むしろ気づいていなかった良さを発見することも。
話は変わりますが、つい最近の出来事。
今年の夏はとりわけ暑かったこともあって、アイスコーヒーは欠かせませんでした。お気に入りはカルディの微糖のアイスコーヒー。もっぱらこればかり飲んでいました。
先日、家にストックがなくなったので、お店に行ってこれを買おうとしたら、もう売り切れとのこと。いつもだと「ならば仕方ない」と何も買わずに帰るところでしたが、その時に店員さんが「無糖コーヒーに牛乳を少しと黒糖みつを足して飲むのもおいしいですよ」と教えてくれました。そこで「試してみようか」と勧められるままに無糖コーヒーと黒糖みつを買って帰ることに。
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家に帰って飲んでみると、これが何ともおいしい。すっかり気に入って今では毎日これです。それまでの「アイスコーヒーと言ったらこれ」という「好き嫌い」にこだわりすぎないで、店員さんのおすすめを素直に聞いて試してみてよかったです。みなさんにもこんな経験はありませんか?