コラム
志學舎勉強会⑥ ~アドラー心理学から~
志學舎では、アドラー心理学に基づいた生徒指導法について学んでいます。
今日の内容はこれです。
「苦しみから抜け出す方法はたった一つ。
他の人を喜ばせることだ。
『自分に何ができるか』を考え、
それを実行すればよい。」
神経症、不眠症で悩む患者が問いました。「どうすればこの苦しみから抜け出すことができるでしょうか?」アドラーは答えました。「他の人を喜ばせることです。『自分に何ができるだろうか?どうすれば他の人に喜んでもらえるだろうか?』と考え、それを行動に移すことです。そうすれば、悲しい思いや不安はなくなり、すべてが解決するでしょう」
解説者の私はこれを実践するために手帳を活用しています。毎日手帳を眺めながら、周囲の人に喜んでもらうためにできることをリストアップし、それを一つずつ実践するように心がけているのです。手帳には周囲の人の分類が書かれています。「家族」「友人」「同僚」「顧客」。そして毎朝、思いついた「相手を喜ばす方法」をリストアップしていき、できる範囲からそれを実行しているのです。相手を喜ばせ、感謝の言葉をもらうほど幸福感を感じることはありません。そうすれば社会の中に居場所を見つけることができ、共同体感覚(※「他者に対する貢献」により形成される自らの居場所感)は高まっていくでしょう。
また、小さな徳を積むことも有効です。例えば道に落ちている空き缶を拾って捨てる。お年寄りに座席を譲る。エレベーターで他の人に先を譲る。楽しい会話の席で自分ばかりがしゃべらずに、周囲の話に相づちを打つ役割にまわる、など。自分よりも相手を大切にすると、共同体感覚は高まります。そして、幸福へとまた一歩近づくのです。
―「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」(小倉広 著)から引用―
志學舎の先生、
生徒・保護者様を喜ばせることを実行しよう。
それが自分の幸福につながる。