高校部(東進)
語彙ないしは語彙力というもの
こんにちは。東進日野豊田校の細川と申します。
久々のブログ執筆になりますが、最後まで温かい目で見守って頂けますと幸いです。
さて題名の通り、今回扱う内容は“語彙”です。
『ないしは語彙力』という題名の付け方からも推察して頂けるかも知れませんが、世に語彙なるものは「語彙」或いは「語彙力」という語句として流布しているように思えます。
これに関して執筆者自身が何かと疑問を抱いてきたのは、「ではこの語彙、語彙力なるものは何を指すのか?
語彙の定義が一様に定められるならば、語彙”力”とは何であろうか?」ということです。
何か難しい単語や熟語を知っていれば語彙ないしは語彙力があるのであれば、「悪事千里を走り、天網恢恢疎にして漏らさずとも俗に言われる。君も刹那的な快楽に負けず軽佻浮薄な在り方を懺悔せよ」とでも居丈高に言ってくる人が理想なのでしょうか?
自分にも強烈に跳ね返ることなのですが、どうもこの類の人は自分の知っている単語をこれ見よがしに使いたいだけな気もする訳です。
となると、やはり語彙や語彙力とは何なのかという話に落ち着くのではないでしょうか。
早速Internetで調べて出てきた「語彙」の定義は、“ある言語、ある地域・分野、ある人、ある作品など、それぞれで使われる単語の総体”なのだそうです( https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AA%9E%E5%BD%99/ )。
また、そのサイトで「語彙力」の定義を調べて出てきたのは“その人がもっている単語の知識と、それを使いこなす能力”という文言でした( https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AA%9E%E5%BD%99%E5%8A%9B/#jn-296060 )。
一見すると、確かに語彙とは何かしらの分野の専門知識(俗に”ターム”と言われる言葉)であり、それを多く知っている人ほど高評価されるように思われます。
しかし私は、それが全てだとは思いません。証拠に、語彙力の説明に於いて「単語の知識」が多いか少ないかは言及されていないのです。
この語彙力の定義は、「今持っている単語を適切にTPOに応じて使いこなす能力」と換言できるのではないでしょうか。
誰も知らなさそうな言葉を多用したところで言いたいことが伝わらなければただの蛇足でしかないですし、それが使えることに格好良さや偉さが付随することもあり得ない筈です。
それよりも大切にすべきなのは、“今”知っている単語を如何に“正しく”使えるのか、なのではないでしょうか。
大学入試から大学でのレポ―ト、卒論作成、企業に入社後の各種書類作成に至るまで、難しい単語を用いて文章をこねくり回すよりも、万人に分かる用語で確実に思いや考えを伝達する方が大事だろうと私は考えます。
その意味では、辞書で自分の知っている単語の適切な用法を調べたり、場合によっては知識増強の為に(これも不必要ではないですので)何か新たな言葉を検索してみたりすることはとても重要です。有難いことに今のユビキタスなご時世では、気になった事柄を即時に調べ自分のものとすることが出来ます。確かに逐一調べるのは面倒かもしれませんが、その積み重ねが後々活きてくるのも事実です。
いかがでしたでしょうか。
この文章こそ用語をこねくり回した劣悪なものだという指摘は真摯に受け止めます。ただ、そう思われる方にこそ、これを反面教師にして頂きたいという思いもあります。
ともあれ、最後まで読んで頂き誠に有難う御座いました。
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