高校部(東進)
あなたが半沢直樹の立場ならどうする??
こんにちは。東進日野豊田校の松田です。
ドラマ『半沢直樹』も最終回を迎え、半沢ロスになっている方も多いのではないでしょうか?
悪徳政治家や上司に対して、物怖じせず向かっていき、そしてついには成敗する姿に私もスカッとしました。
ですが、実際私が半沢の立場になった場合にあのような行動をとれるかと言われたら、絶対に無理でしょう。『あんな状況はドラマの中だけだろう』と思っている方もいるかもしれませんが実はそんなこともないのです。その例を紹介しましょう。
チャレンジャー号爆発事故は、1986年1月28日、アメリカ合衆国のスペースシャトルチャレンジャー号が打ち上げから73秒後に分解し、7名の乗組員が死亡した事故です。現在中高生の方々にはあまり知られていないでしょう。
https://images.app.goo.gl/rYYpXVQTYZH4CuZx9
実はこの日、フロリダは記録的な寒波に見舞われていて、打ち上げ時の気温は摂氏2.2度という低温でした。それまでの打ち上げよりも約10度も低いという特異な条件だったのです。事故は、この異常な低温が事故の原因につながっていたのです。
この事故は、ある技術者によって予測された事故でもありました。その技術者は、爆発したシャトルのブースター部分を製造していた、モートン=サイオコール社のエンジニア、ロジャー ボイジョリー氏です。彼は、シャトルが低温の環境に晒されると、燃料タンクからの燃焼ガス漏れを防ぐOリングが弾性を失い、効果がなくなってしまうことに気づきました。そのため、データを集めながら、上司を説得しシャトルの打ち上げ延期を要請したのです。
ですが、サイオコール社は当時、経営不振に陥っており、これ以上の延期はNASAからの信頼を失い経営破綻につながりかねないため、また、NASAの威厳を守るためにもサイオコール社の重役とNASAの責任者たちは、ボイジョリーたち技術者の意見に耳を傾けることはなく、打ち上げ延期を認めませんでした。
結局、技術者たちの調査は打ち上げを延期させることはできませんでしたが、ボイジョリー達が処罰を恐れず、屈せず最後まで闘い、後の調査委員会で事実を話したからこそ、事故の全貌が明るみになりました。
この先文系理系問わず、このような状況が発生した場合にボイジョリーたちや半沢のように(半沢は少しやりすぎですが)動けるかどうかは重要になってきます。勿論、自分の立場を守ることも重要ではありますが、こういった倫理観もぜひ持ち合わせて欲しいと思います。
では、また。
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