コラム
水本代表、志學舎を語る⑯
思わぬ危機は突然に
こんにちは。志學舎代表の水本です。前回の続きから。
志學舎秀峰塾として新たなスタートを切って最初の1年が終わろうとしていたある日、かつての秀峰塾に所属していた正社員と時間講師のほぼ全員から、突然、一斉に辞表が提出されました。
理由はこれといってはっきりしません。おそらく、志學舎のやり方がかつての秀峰塾のやり方と様々な点で違ったことに不満を持ったのだと思います。教材の変更もしかり、掃除を教員自らが行うこともしかり、合宿の開催もしかり、これまで秀峰塾の塾長だった芥川先生がいなくなったこともしかり。とにかく今までの自分たちのやり方でできなくなったことが嫌だったのでしょう。
とくに生徒数の多かった日野教室の運営にはたくさんの教員が勤務していましたが、ほぼ全員いなくなってしまうことに。新年度からどうしよう。とても悩みました。そんなときに支えてくれたのは志學舎の先生たちでした。南平教室にいた積先生が日野教室の教室長として赴任、さらに他教室の先生方も何とか都合をつけて掛け持ちで日野教室でも授業を持ってくれたりして支えてくれました。中には、夕方は日野教室で授業、夜は高幡教室に移動して授業、など同じ日の中での掛け持ちをする先生もいました。それでも志學舎の先生方は、嫌な顔一つせずに明るく元気に全力で生徒に接してくれました。
顔なじみの先生たちがいなくなったこともあって、合併2年目の当初は日野教室を退塾する生徒さんも少なからずいました。しかし、積先生の持ち前のキャラクターと信頼感、先生方の熱心さなどが少しずつ地域に広まったからでしょう、かつて南平教室を積先生に任せた時と同じように、しばらくすると生徒数は増加に転じていきました。
困難なことがあっても一致結束して事に当たるのが志學舎の先生たち。これなら大丈夫。意を強くしました。感謝しかありません。