こんにちは。東進日野豊田校の細川です。

 

前回の“西”豊田駅に関しての雑記はいかがでしたでしょうか？
当方も改めて西豊田駅早期実現の看板を探してみましたが、案の定撤去されていましたね。

 

閑話休題、今回のテーマは「スケープゴート」です。

 

耳にしたことがあるでしょうか？
主に心理学や政治学で用いられる専門用語(とは言え最近は良くも悪くも有名になった言葉な気もしますが)です。

 

元々はキリスト教やユダヤ教の聖典『旧約聖書』の『レビ記』16章に記載されている贖罪(罪を償うこと)日に屠られ神に捧げられた山羊の事なのですが、そこから転じて「様々な責任を転嫁させられいわれもなく責め立てられる人ないしは物事」という意味合いがあります。

有名な例としてはナチスドイツによって迫害を受けたユダヤ人でしょうか。
ユダヤ人が別段悪いことをした訳ではないのにも関わらず、人種として差別されるべき民族なのだというレッテルを貼られ、アウシュビッツ収容所に入れられ拷問を受けさせられたり虐殺されたりと残虐極まりない行為が平然と為されていたわけです。
ナチスが政権を掌握するために、自分たちに対する批判の矛先をユダヤ人というスケープゴートに向けさせることで解消するのが目的だったと推察されます。

 

日本の事例を挙げれば、1923年の関東大震災の折に「朝鮮人が放火をしているぞ！」「朝鮮人は井戸に毒も入れたらしいぞ！」とのデマが広がり、無数の朝鮮人(ここには朝鮮人と誤認された人も含まれます)が殺戮されたということもありました。
大地震という社会秩序を崩壊させかねない事柄を前にして焦燥・困惑した人々が、行き場の無い怒りややるせなさをぶつける為にスケープゴート化されたのが、当時日本に居た罪なき朝鮮の人々だった訳です。

 

さて、暗い話になってしまいましたが、当方が皆様にお伝えしたいことは「安易に批判に飛び掛かって同参するな」ということです。

 

世の中やれ○○が悪い、△△が仕事をダメにした、■■議員からは議員資格を剥奪しろなどという声が飛び交う、そんな様相を呈しています。

 

だからこそ(正当な根拠や自身で適切に仕入れた情報を用いたうえで批評するのはともかく)、物事の流れや因果を見極めて正しく判断できる、そんな力が必要になるのだと思うのです、特に今後日本を担っていく若者層には。

受験勉強も、そういった姿勢を養成する為の一つの手段だという側面があります。可能ならば、頭のごくごく片隅にでも「細川とかいうのが判断力をつけろとか言ってたな」と記憶して頂けると、幸いです。

 

 

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