コラム
志學舎保護者会⑪~教育誌から~
☆「“ I ”メッセージ」を活用しよう!☆
◆保護者の皆さんは「I(アイ)メッセージ」とか「YOU(ユー)メッセージ」という言葉を聴いたことがあるでしょうか。意見を伝える時の2つの方法なのですが、子どもを叱る時には、Iメッセージが有効です。YOUメッセージの叱り方と比較してみると、Iメッセージの優しいニュアンスがわかると思います。
【YOUメッセージ】
お母さん:太郎、なんで朝からゴロゴロしているの?
太郎君 :別に。ゴロゴロなんてしてないよ。
お母さん:じゃあ、学校の宿題でもしたら。なんで、こう毎日、ゴロゴロ出来るんだろうね!
太郎君 :だから、ゴロゴロしてないよ。テレビ見てるだけじゃん!
お母さん:そういうのをゴロゴロしてるっていうのよ。駄目な子ね!
もっとシャッキとしなさい!
こんなことばっかりしてたら、ろくな大人にならないわよ!
太郎君 :うるさいな~!分かったよ!
お母さん:太郎、なんで朝からゴロゴロしているの?
太郎君 :別に。ゴロゴロなんてしてないよ。
お母さん:じゃあ、学校の宿題でもしたら。なんで、こう毎日、ゴロゴロ出来るんだろうね!
太郎君 :だから、ゴロゴロしてないよ。テレビ見てるだけじゃん!
お母さん:そういうのをゴロゴロしてるっていうのよ。駄目な子ね!
もっとシャッキとしなさい!
こんなことばっかりしてたら、ろくな大人にならないわよ!
太郎君 :うるさいな~!分かったよ!
【Iメッセージ】
お母さん:次郎、朝から何もすることないの?
次郎君 :別に。
お母さん:じゃあ、学校の宿題でもしたら。
お母さんは、次郎が勉強してる姿を見るのが好きだな!
次郎君 :え?僕は今テレビ見てるんだけど。
お母さん:お母さんは、あなたがテレビを見ていて、やるべきことをやらないのは、嫌だな。
次郎君 :分かったよ!勉強すればいいんでしょ!
◇この二つの会話は、同じようなものですが、二つ目の、次郎君とお母さんの会話には、Iメッセージが含まれています。お母さんの気持ちを「お母さんは~」と伝えているところです。相手の行動を、自分としてはどう感じるかを伝えているところです。
太郎君を注意している感じと、次郎君を注意している感じは違っています。次郎君に言っている方が、次郎君も受け入れやすくなっているのです。
◇注意を促したい時、Iメッセージをぜひ活用してみてください。子どもとの関係を悪くしない、一つの方法だと思って、試してみてください。子どもは、基本的に親の求めに対して応えるものですから。
☆ I メッセージを活用しよう! ☆
自分の気持ちを素直に伝えることが大切なんだね。
自分の気持ち!
Iメッセージで。