積塾長、志學舎を語る④

2020.11.07 コラム

南大沢教室編

こんにちは、志學舎塾長の積です。

水本代表の前回のブログでご指名を受けましたので、南大沢教室がフレスコビルに移転したあとのことを追記させてもらいます。

水本代表、志學舎を語る⑲

素晴らしいオフィスビルへの移転。これまでの学習塾では経験できないような施設で大きな期待、そしてこんな最新できれいな場所で仕事ができる、という誇らしさもありました。

しかし、教室運営において、ビル側といろいろと交渉せねばならぬことも多くありました。おかしなこと、中途半端なことには妥協しない水本代表の一本気、真っすぐな性格・方針とビル側の要請が合わないことも様々ありました。

フレスコビルでの開業時、多くの小中学生が体験等も含めて来訪しました。しかしビル管理会社から見れば、これほどの小中学生の来訪は予測しておらず、さらには落ち着いたオフィスビルであることを想定していたのか、子供たちのエレベーターの使用を自粛してほしい、階段を使ってくれとの申し出。学習塾のお客様である生徒の不便不利益につながることは絶対にできないと、水本代表と管理会社との間で一悶着。

さらには、２Fフロアーのエレベーターホールに生徒保護者様が降りても、広いフロアーで志學舎の入り口がすぐに分からない。“袖看(そでかん)”という、視認性の高い入り口看板を置いたら、これまたクレーム。ビル管理会社とは、いわゆる「険悪」な関係でした。しかし、最終的には水本代表(志學舎)のお客様本位の考え方が受け入れられて、今に至っています。

もうひとつ、これも、中途半端はいけない、やるなら徹底的にという水本代表の考えに起因したことが。移転にともない、生徒募集もやらなければならない、と毎日カートを引きずりながら近辺マンション群に徹底したポスティング活動。終(しま)いには、「もう十分に分かったから、うちには入れてくれるな」というクレームまで来ました。まさに「誰でもできることを誰にもできないくらいにやる」を実践した結果でもありました。

今となっては、水本代表もよき思い出として語られますが、当時はなんとしてでも新しい場所で教室運営を軌道に乗せようと、必死だったと思います。

自分には、日野教室から移動して、驚いた、違和感を持った、感心した、うれしかったことがいくつかありました。

①ポスティングが楽しくなりました。周りは全て巨大マンション群。当時は多摩地区の新たなベッドタウンとして人口が急増しており、小中学生がたくさん住んでいました。日野地区では戸建てが多く、学齢人口も減ってきていたので、ポスティングのはかどりと達成感はイマイチでしたが、南大沢は短時間で数千枚、それもほとんどのご家庭に小中学生がいたので、心身にとてもいい影響を与えてくれました。

②生活の“匂い(？)”が日野地区とだいぶ違っていました。たとえば、日野地区のお母さんがたは、「先生お世話になります」と、肉屋で買ってきたコロッケを持参してくれましたが、南大沢では、現イトーヨーカドーの前にあったSOGO(そごう)からオシャレなクッキーを持参してくれたりしました。ほとんどのご家庭が、都心の企業に勤務されていることからくる違い(？)だったのかもしれません。

③最新のオフィスビルは、なんて使い勝手が悪いんだと感じました。着任してすぐ、日野教室と同様に、南大沢教室でも中学生の定期試験を応援するために「早朝学習会(朝練)」を始めようとしましたが、なんとこのフレスコビル、Ｂ１の入口がオープンするのは午前８時とのこと。朝７時～８時を予定している朝練実施は不可能です。なんてビルなんだ！と思いましたが、「窮すれば策あり」、毎朝7時前に「社員通用口」に立って、生徒が来る度にセキュリティーカードを通用口横の機器にかざしてオープンさせ、生徒を誘導しました。小回りのきく小さなビルがなつかしくも感じました。

④巨大なオフィスビルは、学習以外の点でも気を使う必要がありました。入居１年目、12月31日夜、恒例の「除夜の鐘特訓」を実施したら、夜９時過ぎに、ビルのガードマンが、塾生である小６生２人をつかまえて連れて来ました。なんと、休み時間に最上階１４階に探検に行っていたのです。この日、フレスコビル内でオープンしている事務所は志學舎だけで、他は真っ暗！格好の探検場所だったようです。

現在、２５年目に入った南大沢フレスコビル校舎、館野教室長、松澤東進校長はじめ、多くの若いスタッフが、小学生・中学生・高校生の指導にあたっています。これまで、今村先生、小林先生、福岡先生、佐々木先生、土井先生……に習ってきた卒業生も多いことかと思います。近くに来たらぜひ寄ってください。積も２F本部にいます。毎日スクワットしています。
南大沢教室を今後ともよろしくお願いします。

＜当時の広告の写真から＞