コラム
山中湖と阿寒湖に生息するもう一つの絶滅危惧種とは?
こんにちは。志學舎本部の岩田です。
前回のブログで出したクイズの答えです。
山梨県の「山中湖」と北海道の「阿寒湖」の周辺に生息している共通する絶滅危惧種の2つは「ナヨナヨサガリゴケ」ともう1つは何か?
正解は「マリモ」でした。
<阿寒湖のマリモ>
阿寒湖のマリモは有名ですね。「藻類」の一種で、北半球の寒冷な湖沼や河川で見られ、世界では50か所程度、日本では10数か所で確認されていて、大半は岩などにくっついていたり綿くずのような形をしているそうです。このような直径15cmを超えるきれいな球状をしたマリモが生息しているのは、世界でも北海道の阿寒湖とアイスランドにあるミーヴァトン湖の2ヶ所だけだそうです。ただミーヴァトン湖では球状マリモが壊滅的状態とされ、阿寒湖が最後の湖になるかもしれないとのこと。
ちなみに、山梨県の山中湖で発見されたのが「フジマリモ」。1956(昭和31)年に、なんと地元の小学6年生の男子児童が直径2センチほどの球状の藻を発見して校長先生に提出。その後、研究者の調査によりマリモと判明したそうです。その後、近年になって河口湖、西湖、精進湖、本栖湖でも発見されて富士五湖すべてで生息が確認されたとか。
<フジマリモ>
このような球状のマリモができるためにはいくつもの自然条件がそろわないとなりません。
・光合成に必要な日光がマリモに十分当たるような広く遠浅な地形
・マリモがその場にとどまって回転できる程度の波を作りだす風
・マリモの生長を促進する塩分を含んだ温泉や冷泉の湧き出る場所
などです。(釧路・阿寒湖観光公式サイトより)
ちなみに、山中湖の周りを通っている道路は「マリモ通り」といいます。
というわけで、山梨県の「山中湖」と北海道の「阿寒湖」の周辺に生息している共通する絶滅危惧種の2つは「ナヨナヨサガリゴケ」と「マリモ」でした。それにしてもなぜこの絶滅危惧2種が広い日本の中で山中湖と阿寒湖エリアに主として生息しているのか、謎です。
「ナヨナヨサガリゴケ」と「マリモ」
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