こんにちは！
前回ツァイガルニック効果についてお話しさせて頂いた、東進日野豊田校の倉田です。

ツァイガルニック効果って、知ってる？

今回は前回の続きとして、僕が成績を飛躍的に上げることが出来た理由の一つであろう「ピグマリオン効果」についてお話します。

ピグマリオン効果というのは、「他者からの期待を受けることによって学習や作業などで成果を出しやすくなる」という心理効果の事です。確かに、「君には英語のセンスがあると思うから、次のテスト、期待しているよ。」なんて英語の先生に言われたら、期待に応えようと頑張っちゃいますよね。

しかし、他者からの期待を追い風にしてピグマリオン効果を利用するためには、まず「他者からの期待」を作り出す必要がありますね。残念なことに高校２年生の当時、僕の成績は学年の下位１０％。そんな僕が周りにどうやって「倉田なら合格するだろう」と期待させたでしょうか？

その答えは、「ビッグマウス」です。

 

具体的には、志望校を公言する事でした。

基本的に受験生は落ちたら恥ずかしいので志望校は隠したがりますが、僕に関してはガッツリ公言していました。志望校を公言するという事は、「受かる自信がある」事の現れとして捉えられますからね。実をいうとLINEのステータスメッセージも【〇〇(僕の第一志望)全勝】にしていました(恥ずかしい）。

このように志望校を公言していると皆からの評価がみるみる変わっていき「あいつなら受かるんじゃないか」「あいつは多分受かる」と期待をされるようになってきます。
ビッグマウスによってこのような期待をされると僕には次のような感情が芽生えます。「これだけ言っといて落ちたらダサすぎるな」という感情、そして、「なんか本当に行ける気がする」という感情です。こういった感情の全てが僕の勉強を後押ししてくれたと、本当に強く思います。

是非、自分の中だけで目標を完結させるのではなく、公言してみてはいかがでしょうか。きっと違った景色が見えると思います。

余談ですが、「夢は語ると叶う」という言葉を、きっと皆様も聞いたことがあると思います。

この言葉は正しいと思いますが、表現としては個人的に気に入りません。迷信的な、超自然的な印象を感じさせ、合理的根拠を欠いているように思われるからです。

「夢を語り自分以外の他者にも共有することによって、有言実行の責任感が生まれ、且つピグマリオン効果が発揮されるため、夢が叶う可能性が高くなる」という表現の方が、この言葉の本質を分かりやすく表せているかもしれませんね。