コラム
積塾長、志學舎を語る⑤
東進スタート編
こんにちは。志學舎塾長の積です。
水本代表の前回のブログで、東進衛星予備校をスタートさせた頃の話題が出たので追記します。
代表が本格的に大学受験指導に踏み切った強い思いと要因は3つあったと思います。
1つ目は「使命感」です。地域に根差した塾として、中学受験、高校受験までは応援できても、最も大切な最終目標である大学受験で、関わった子供たちを最後まで応援したい、という思いです。これは一番強かったもので、今でも志學舎に根付いているものです。
2つ目は、「先見性」です。将来的に、高校生の生活実態を考えたもっと効率のいい学習方法が確立されるのではないかという予感に、東進の受講システムがマッチしました。当時、予備校と言えば、人気講師の授業を受講するために行列して登録するような風景も多く見受けられ、「録画」というものが家庭で普通になってきた時代、高校生の都合に合わせて有名講師の授業が受講できる東進のシステムは画期的でした。
3つ目は、東進予備校に対する「信頼」です。とにかく、東進本部のコンテンツ(授業内容)に対する投資・取り組みが卓越していました。吉祥寺にある古い本部ビルはそのままにして、配信する授業の研究開発に多大な力を注いでいたことを強く感じた次第です。通常なら1つの単元・分野に基礎・応用・発展の3種類くらいの講座を設ければいいものの、東進はそれに高校生の好き嫌いや相性等も考えて、4、5人の人気講師が担当して講座を作っていたかた思います。これは今でも引き継がれているもので、一人ひとりの高校生に必ず合った講座が見つけられるという所以(ゆえん)です。
この3つの要因で、代表は東進衛星予備校の始動、地域の子供たちへの本格的な大学受験応援を踏み切ったかと思います。
私には3つの当時の思い出があります。
1つ目は燦然と現れた録画器機です。
3列8段のスティールラックが事務室の壁にそびえ立ち、それぞれのスペースに3台×8段、計24個のビデオ録画デッキが設置され、毎日朝から晩まで衛星を通じて放映される24講座を、もれがないように録画していました。
しかし、録画予約は人間がするもの、やはりミスもでます。明日生徒が受講する講座を録画し忘れたことは何度もありました。さらには、このラックの背面にはわけのわからない複雑な配線が張り巡らされており、一度裏側に落ちた書類を取る際に、配線をひっかけて外してしまい、3時間くらいかけてトライ&エラーで修復したこともありました。
2つ目は、録画したVHSビデオカセットを受講する生徒に渡したはいいものの、返却を受けて、次の生徒に渡したら、「先生、何も映っていません!」。最初の生徒が間違えて、録画を消してしまったのが原因です。録画をしたらカセットの裏側のツメを折って、録画消去防止をしておかなければならないこちら側の初歩的なミスです。泣きたくなりました。
3つ目は、足腰が強くなったことです。通常は2階の事務室に居ましたが、高校生が来ると、当時4階に設置していた東進衛星予備校のブースまで駆け上がり、予定の講座のビデオテープを渡し、また下まで戻るというハードな昇降ダッシュを繰り返しました。いい鍛錬でした。
現在ではすべてネット配信となり、衛星放送の録画など不要となったので、いずれも今となってはいい思い出です。
日野校でのスタート時には、生徒の自主性に任せて大丈夫かな、と不安もありましたが、今では受講後の確認テスト等のシステムも相まって、実力アップ&志望校対策・合格に絶大な自信を持っています。小学生、中学生からお預かりさせていただいた生徒が、大学受験で志望校合格を果たし、立派な社会人となっていく姿を見て、自分はなんてぜいたくな仕事をさせてもらっているんだと、日々思いを深めています。
※蛇足:志學舎日野教室(久世ビル)の屋上には、スタート時に設置した、衛星放送受信用のパラボナアンテナがまだ残っています。興味ある人はぜひ見てください。
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