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防災団地
こんにちは、志學舎豊田教室の土井です。
ふと思うことがあったりすると、大学生の頃の研究ノートを見返してみたりするんですけれども、
楽しく研究、苦しく論文!
すごいパワーワードだ、でも楽しく研究したいですねぇ~~。
研究、研究。
大学生のころ、隅田川沿いをひたすら歩いた巡検をしたのを、江戸東京博物館の展示を見ながら思い出しました。
やたら火事対策をしている街並みで、まぁたしかに江戸は人口多いし、木造住宅は燃えやすいだろうなというスッカスカな認識でとどまっていたのですが、「明暦の大火」が大きな街並み形成のきっかけであると知ったので、もうちょっときちんと調べてみようかな、という気持ちがムクムクと湧いてきました。
中2の社会の授業でも軽く触れましたが、「火事と喧嘩は江戸の華」!!
(ちょうど調べものをして知識の蓄積をしていたので、変なテンションでの授業になりましたが…。)
ということで、そんな大火に悩まされし東京もとい江戸には、激熱な建築物があるのです。
隅田川の左岸、白鬚(しらひげ)地区にある白鬚東アパート!!
アパートっていうかもはやでかいマンション。団地。
川沿いにずーーーーっと長く建っている異色の建築物なのですが、なんとこの建物自体が防災施設。
もはや発想がすごい。
いざとなったら防火扉が閉まって、火の粉や熱風を体を張って防ぎます。
やばいですね!
でっかい戦隊ものみたいなかっこよさがあるね!後ろからデカい二足歩行型メカとか出てきそう。
というか建物に足がはえて動きそう。
しかしこれもだいぶ古い写真…ということで撮りに行ってみた。
白鬚東アパート!(現在進行形)どーん!!
10年前の携帯よりも今の携帯の方が画質悪いのはなぜだろう。
相変わらず要塞みたいでかっこよかったです。
防火扉も水を噴射するポンプも健在です、防災倉庫もバッチリあった。
防災公園が目の前に広がっていて、いざとなったら避難所になります。
池も南北にあるので、消火活動はもちろん、避難所になった際にトイレの水洗に使うようで、ガッチガチに防災のために作られた建築群です、すっごいよ。
防災公園には、火消しのシンボルの纏(まとい)のオブジェがあったり…。
この建造物について書かれているということで、1978年の『新建築』を東進の松田先生に入手してもらいやした…げっへっへ…ありがとうございます、ありがとうございます、色々とはかどります。
江戸時代の大火だけではなく、大正時代の関東大震災や、昭和の東京大空襲でこの辺り一帯は燃やし尽くされた経験が何度もあったようです。
ただでさえの木造住宅密集地帯であり、河川氾濫の危険地域でもある。
甚大な被害を想定して、防災都市構想が上がったのですが、この近辺はカネボウをはじめとした工場跡地があったために、防災都市のモデルとして作られたという過程があるそうです。
工場跡地があると広範囲で一気に再開発が可能となります、ウォーターフロントってやつだろうか。
ちなみに鐘ガ淵(かねがぶち)紡績会社が縮まってカネボウになったらしい。
アパート北には鐘淵門がある。
自分は自然地理の畑出身なので、人文地理は疎いのですが、大きな住宅を作るときの防災思想ってのも調べたら面白そうですね。
ネットで「白鬚 アパート」と検索すると出てくる、大山顕さんの記事がとても胸熱です。
写真もいっぱいあるし、見に行ってほしい。
個人サイトも鋭い視点というか、ものすごく独特な見方で団地を愛でていて、古き良き個人サイト時代を偲ぶことができるので、団地スキーはぜひ。
世の中にはたくさん、好きなものが違う人がいるのだ。
なんて素敵な世界だ。
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志學舎 豊田教室 教室長 西尾宣昭
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