ブログ
【知っておきたい】「桃太郎」
どうも、志學舎高幡教室教室長の牛尾です。
今回は、新作落語の名作「桃太郎」のお話。
これは、今どきの子どもが父親に「本当の桃太郎」を逆に教える話なのですが、その解釈がとても面白いので、かいつまんで紹介します。本物は父と子のやりとりがとても面白いです。
① 「むかし、むかしある所に・・・」
あえて時代や場所をはっきりさせていない。これを大阪の話にすると東京の子にはわからない。また、東京の話にすると田舎の子には馴染みがない。日本全国どこへ持っていって子どもに聞かせても馴染めるようになっている。
② 「おじいさんとおばあさんが・・・」
これは本当は「お父さんとお母さん」のこと。昔から子どもと年寄りは馴染みが深いので、「おじいさんとおばあさん」にしてある。「ぢぢ、ばば」の濁りをとると「ちち、はは」つまり両親のことを言いたい。
③ 「おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ・・・」
実は「川」ではなく「海」のことを言いたい。「山と海」これで「父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深い」ということの例えになっている。
④ 「川から桃が・・・」
桃から子どもが産まれるわけがない。もし産まれると果物屋はうるさくてしょうがない。人間から産まれた子どもが、子どもなのに鬼退治に行くのでは不自然。「神様から授かった子」としてある。
⑤ 「犬、猿、キジをお供に・・・」
「犬は三日飼うと一生恩を忘れない」と言われるほど仁義に厚い動物。猿は「猿知恵」と言ってバカにするけれど動物の中では一番知恵がある。キジは卵を温めているときにヘビが襲ってきても慌てず体に巻き付かせて弾き飛ばすぐらい勇気のある鳥。すなわちこの3匹で「知・仁・勇」という3つの徳を表している。
⑥ 「鬼が島へ・・・」
本当は鬼ヶ島など無い。これは、この世の中のことを鬼ヶ島に例えているのだ。人間として生まれてきたからには世の中へ出て苦労しなければならない。これが「鬼ヶ島の鬼退治」
⑦ 「キビ団子を・・・」
キビという穀物は決して美味しいものではない。五穀の中でも米よりもずっと粗末なもの。これは「贅沢をしてはいけない」という教えになっている。
⑧ まとめると
世の中へ出て苦労するときに、贅沢をせず、質素を守って、「知・仁・勇」という3つの徳を身につけて、一生懸命働くこと。やがて鬼を退治して、「山のような宝物」すなわち世の中で身につける地位とか名誉とか財産を身につけた、立派な一人前の世の中の役に立つ人間になって、親孝行をし、家の名を上げる、ということが人間として一番大事な道である、ということを、昔の人が子どもにも分かるように面白く作った話。
学生時代に覚えましたが、今でも完璧に覚えている大好きな噺です。機会があればぜひ本物を聞いてみてください。
志學舎高幡教室では、高幡エリアに貢献できる塾として生徒一人ひとりに向き合い、生徒の自学自習の力を伸ばしていきます。資料請求・説明会・体験授業のお問い合わせ・お申し込みは、メール・電話・HPからお願いいたします。
志學舎 高幡教室 教室長 牛尾学
〒191-0031 東京都日野市高幡1000-2三井住友銀行高幡不動ビル4F [公式]志學舎Youtubeチャンネルもよろしく! |
[BLOG]大学入試速報
[BLOG]2020大学入試を振り返るシリーズ
SNSで情報発信中!チャンネル登録、お気に入りに登録お願いします!
人気ブログランキング
↑クリックよろしく!
にほんブログ村
↑こちらもよろしく!