コラム
入試本番で力を発揮するには脳の〇〇〇を鍛えるとよい!?
こんにちは。志學舎本部の岩田です。
いよいよ受験シーズン本番を迎えます。受験生の皆さんにはぜひとも頑張ってほしいところですが、試験本番で実力を発揮するためには、普段からプレッシャーやストレスに打ち勝つ「脳力」を鍛える必要がありそうです。
脳科学者の茂木健一郎さんのこの本によれば、脳のなかでも、衝動や感情をコントロールしたり物事を思考したり、計画を立てたり、意思決定をするなどの高度な情報処理をつかさどる「前頭葉」を鍛えることが大切とのこと。脳を会社に例えると「前頭葉」は「社長」。ここがしっかりしていないと、いくら会社(=脳)の各部署の中に知識や技術が豊富にあっても、いざという時(=入試本番)にその力を結集して本領発揮することができない。脳トレなどで鍛えられるのはあくまで知識や技術の部分であって、前頭葉を鍛えるには別の努力が必要といいます。
くわしくは本に譲るとして、前頭葉を鍛える方法をいくつか紹介すると、
◎今、ここに生きる。
過去の失敗にとらわれたり、未来の不安にばかり気を取られるのではなく、今、自分がコントロールできることに集中する。あまりに厳密な計画を立てると実行できずに苦しくなる。それよりは、今ここを楽しむことに集中して、「計画」にこだわるよりも自分で工夫して自分なりの「勉強法」を編み出すべし。(例:教科書を10回声に出して読む、など)
◎「自分は何を求めているのか」を掘り下げる
具体的な計画や勉強法とは別に、「抽象度が高い思考」ができることも前頭葉を鍛えるには大切。将来、自分はどんな人生を過ごしたいのか。そこに至るためにはどんなルートがあるのか。答えが一つとは限らないことを深く考える。
◎「できること」と「できないこと」を分ける
不安やストレスと抱え込みすぎると前頭葉の血流が低下して思考力も低下する。動物でも人間でもいちばんのストレスは「自分にはどうしようも変えられない状況」。たとえば狭い檻(おり)の中に閉じ込められた動物は毛をむしり続けたり、グルグル歩き回ったりなどの異常行動をとるようになることが知られている。
しかし、動物にはできなくて人間にできることが一つ。それは「気の持ちよう」「視点の持ち方」「考え方」を自ら変えられるということ。たとえば今年のコロナ感染症。「コロナウイルスの社会的蔓延」は個人ではコントロールできない。ステイホームで外出や旅行ができなくても、家の中で何をするかは個人でコントロールできること。家族と団らんする、勉強や読書をする、今までやったことのない料理を始めてみる、などなど。「この状況は外から強制されたもの」と考えるのではなく、「あえて自分で選んでいる」と脳をだましてしまうこともストレスを回避する方法の一つ。
◎三日坊主を何度でも立ち上げる
何か新しいことをとにかく始めてみること。どうせ三日坊主に終わって長続きしないからダメだ、とあきらめるのではなく、三日坊主を1000回やったら3000日継続したことになる。三日坊主で構わないので、まず新しいことに一歩踏み出すことが大切。
そのほかにもたくさんのヒントが書かれてあります。興味のある方はぜひご一読を。
最後に、大人の方々のために本文から一説を引用します。
〇すでに子ども時代が遠い過去になった大人の私たちも、今一度ワクワクとした未来を思い描きませんか。私たちの未来を妨げるものは、私たち自身の脳内です。未知なるものへの不安、「失敗したらどうしよう」というストレス、それは私たち自身が勝手に設けてしまっている限界にすぎません。
〇高齢になっても前頭葉は成長し続けていくこともわかっています。「俺はもう四十歳だから」と諦めている方も、大丈夫です。脳の可塑性を信じて、前頭葉をトレーニングする習慣を身につけていきましょう。
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