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月は冷たいの?
こんにちは、志學舎豊田教室の土井です。
ここ最近は夜になるとカッチカチのバッキンバッキンに寒いので、帰り道が本当にしんどいです。
骨のど真ん中まで透明な氷になりそうだ。
唐突ですが、古今和歌集にこういう歌があります。
大空の月の光し清ければ 影見し水ぞまづこほりける
月光の清らかで凜とした美しさと、その光を受けて凍り付いている水。
想像すると情景が美しい和歌です。
秋の季語として定番の月ですが、月光はたしかに冷たくて透き通った感じがします。
古文での「影」は、影だけでなく光をもさします、ちょっと不思議。
この和歌については、折口信夫(おりくちしのぶ)さんの著書のいずれかでたまたま出会ったのですが、その時の記憶では
大空の月の光の清ければ 影見し水ぞまづこほりける
だったんですよねぇ。
すごくきれいな歌だなぁと思ったのですが、肝心の出展である古今和歌集を見たら上記の通りだったので、なんとも言えない違和感でもやもやとしてしまいます。
違和感の大本は「し」なのですが、強調の助詞のようですね。
百人一首の「田子の浦に…」の歌も、学校の授業で習う万葉集では「田子の浦ゆ…」で出されたときのモヤモヤ感。
あれに似ている、というか同じですね。
田子の浦の歌の変化は時代の問題で、意図的に助詞を変えたのだという説もあるようです。
月の光の歌はただの自分のうっかり勘違いだったんだろうか?
敬愛する「NHK 子ども科学電話相談」。
2018年8月27日に放送された内容が素敵です。
「月は冷たいの?」
https://www.nhk.or.jp/radio/kodomoqmagazine/detail/20180827_02.html
正月特訓はちょうど満月から月が欠けていく期間だったので、早朝に出勤するときには西の冬空に白いタックシールを貼り付けたようにまんまるの月が浮かんでいるのを見ることができました。
与謝蕪村の「菜の花や」の俳句の、真逆やなぁと思いながら出勤していたのですが、意識的に天体を観察してみると、日が進むにつれて形が欠けたり、出てくる時間が変わったりして面白いもんです。
中学3年生は入試に向けて古文・現代文の融合文章を扱いますが、和歌や俳句に関連した文章を読んでいるとしみじみ面白いです。
興味関心が爆発しますね、読んでみたい本リストがたまりつつあるので、うまいこと探して読んでみたいと思います。
国語で取り扱った文章で続きが気になったものは図書館で借りたり、本屋さんで探してみるといいですよ。
志學舎豊田教室では、豊田エリアに貢献できる塾として生徒一人ひとりに向き合い、生徒の自学自習の力を伸ばしていきます。資料請求・説明会・体験授業のお問い合わせ・お申し込みは、メール・電話・HPからお願いいたします。
志學舎 豊田教室 教室長 西尾宣昭
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