2021共通テスト分析③

2021.02.08 高校部(東進)

こんにちは。
東進多摩センター駅前校校舎長兼志學舎多摩センター教室副教室長の福岡広徳です。

昨日に続き、2021年に実施されたばかりの大学入学テストについて振り返りをしたい。
本日は国語の出題について紹介する。

第１問（現代文　論説）	香川雅信『江戸の妖怪革命』からの出題であった。問1の漢字は前年の主要科目の出題傾向の分析センター試験から選択肢が1つ減少した。問5は生徒のノートを示し、「学習の過程」に沿って理解を深める、新傾向の出題であった。
第２問（現代文　物語）	加能作次郎「羽織と時計」からの出題であった。大正期の小説の一節で、語句の意味、心情説明、理由説明などが問われた。問6は小説についての評論家の批評を提示し、設問を設ける新傾向の出題となっている。選択肢にまぎらわしいものあり、戸惑った受験生もいたのではないだろうか。
第３問（古文）	『栄花物語』からの出題。前年までのセンター試験と出題形式に大きな変化はなかった。問5は、『千載和歌集』の和歌との表現内容の比較が求められており、新傾向の出題であった。
第４問（漢文）	欧陽脩『欧陽文忠公集』『韓非子』からの出題であった。【問題文Ⅰ】は、前年のセンター試験と同様の五言古詩、【問題文Ⅱ】は同じく『韓非子』の文章であったが、「馬を御する」ことを踏まえて、解答することが求められた。