コラム
水本代表、志學舎を語る㉛
中学受験への挑戦④
こんにちは。志學舎代表の水本です。
私も長年携わってきた中学受験。当初はなかなか実績が出ず、「自分の教え方が悪いのか」と思い悩むこともありましたが、「教え込む」のではなく「やらせ上手」、すなわち、いかに生徒に問題を解かせるか、がとても重要だと気付いてから、私自身も考え方が変わり、四谷大塚の「四科のまとめ」を3回、4回と繰り返し解かせました。
また、授業前に生徒たちに目を閉じさせて「君たちは大丈夫。これだけたくさんやったのだから誰にも負けない。」と繰り返し話して聞かせたり、問題演習中、生徒一人ひとりに丸付けをしているときに、本人に聞こえるか聞こえないかくらいの声で「おー、随分できるようになったなぁ。」とささやいたりして、生徒たちに自信をつけてもらうよう暗示を与えることに心掛けました。すると、子どもたちはそれまで以上に集中して問題を解くようになっていくのが手に取るように分かりました。
こんなこともありました。試験当日の朝、ある難関校に入試応援に行った時のことです。校門前で生徒が来るのを待っていましたが、なかなかやって来ない。「どうしたのかな」と思っていると、お母さまと一緒にやってきました。しかし、その子の顔色がとても悪いことにすぐに気が付いたので「お母さん、何かありましたか?」と尋ねると、「実は、昨晩、この子の具合があまりにも悪くなって救急車で病院に行ってきました。」と。応急措置をしてもらったものの、その子は一睡もできずにやっとのことで試験会場に来たとのこと。
そこで、私はすぐに学校関係者に事情を話して、その子の付添人として特別に入試会場となる教室まで入れてもらいました。彼は席についてもまだ青ざめた表情をしていました。そこで、「よし。まずは深呼吸をしようか。」と一息おいてから、「いつもの問題集を持ってきているね。そうしたら、計算問題を1問解いてみようか。」と、その場で計算問題を1問だけ解かせました。「よし。できている。今日も落ち着いてやれば大丈夫だぞ。」と本人を落ち着かせることだけを考えて声をかけ、祈るような気持ちでその場を後にしました。
はたして結果は。
見事合格でした。本当にうれしかったのを今でも昨日のことのように覚えています。
受験生といってもまだ小学生。心理的な影響がとても大きいのです。
人気ブログランキング
↑受験カテゴリー1位!応援クリックよろしく!
にほんブログ村
↑こちらも頑張ってます!応援クリックよろしく!