コラム
志學舎保護者会⑲~教育誌から~
もうすぐ、新学期。
子どもたちは進級です。
気持ちが前向きになってくれたら、それで十分!
学校や学習塾の保護者会で、たまに、お母さんから、次のような質問をされることがあります。
「作文や読書感想文を子どもが書くのですが、どうも漢字の間違いが多くて困ります。どうすればよいのでしょうか?」
大概のお母さんは、自分の気持ちがよく書けている作文や読書感想文を求めていて、そういう作文や感想文を書いていれば、子どもを褒めるようにしているようですが、中身を読み進めて、漢字の間違いを発見してしまうと、その間違いを指摘して、ついつい直しをさせるようです。作文や感想文の中身よりも漢字の間違いが気になってしまうようです。
こういう質問に私は、必ず次のように答えます。「作文や読書感想文を書く目的はなんでしょうか。自分で経験したことや本を読んで自分で感じたことを書くことが作文や感想文の目的ならば、まずはそれだけでいいのではないでしょうか。作文や読書感想文を書いたことを、まずは認めることです。良い内容であろうがなかろうが、書いたことを認めてください。」
「その次に、お母さんが内容についてアドバイスしたいのであれば、お子さんにアドバイスしてもいい?と聞いてから、具体的に良い箇所を指摘して、それからアドバイスをするようにすればよいのです。漢字の間違い直しが作文や読書感想文の目的ではないのですから、漢字が間違っていたとしてもなるべく目をつぶることです。漢字ドリルの時にしっかり漢字を練習すればいいのです。」
お母さんは欲張りなものです。無意識のうちに完全を求めてしまう傾向があります。そして、ついでを求めてしまうのです。先の例で言えば、作文や読書感想文を書くついでに漢字もしっかり書かせようとしてしまうのです。そんな要求をちょくちょくしていれば、子どもはつらくなるのではないでしょうか。いつも100%を求められて、それが出来ない時はいつも叱咤激励されてしまうのです。
子どもにあまり多くを望んではいけないと思います。不十分でも、その努力を認めてあげてください。子育てにおいては100%を望むことは、無理な話です。いつも言うことですが、「カエルの子は、カエル!」なのです。無理に鷹にしてはいけないのです。
志學舎の先生達、
「子どもにあまり多くを望んではいけない」
「不十分でも、その努力を認めてあげてください」
これ、実践したいね。
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