コラム
先生の力はすごい⑥
あれは見事だった。
小6の理科の時間、
先生が右手にソフトボール、左手に正露丸(胃薬:鼻くそを丸めたような小さな黒い粒)を掲(かか)げて、
「今からこの2つを同時に落とす。どっちが早く床に落ちるか、実験する。
みんな、どっちだと思う?」
「当たり前じゃん。見ただけで分かる。大きさ・重さ、全然違う。
ソフトボールに決まってる!」
ほぼクラス全員の意見。数人キョトン。教室の後ろからは、正露丸なんて見えやしない。
教卓の下の床には、先生が音楽室から借りてきたシンバルとタンバリン。
「田中、しっかり音を聞いといてくれ。どっちが先に鳴るか?」
「今から同時に、先生が教卓の上に立って、このソフトボールと正露丸を落とします。
正露丸が落ちるタンバリンは音が小さいので、集中して頼むよ。」
と言って、教卓に上って立って、両手を上げて。
教卓の下では、田中君が耳を近づけて。
クラスのみんなは、教卓の周りに寄ってきてシーン。
<実行>
ストーーーーン!
「先生、ようわからんかった。同時だったかもしれません!」
「田中、よくやった!キミは正しい。」
その後の「ガリレオガリレイのピサの斜塔の実験」と「落体の法則」の話、
完璧に心に残った。
しかし、その後もずっと「重たいものが早く落ちるはず」と思っていた。
SNSで情報発信中!チャンネル登録、お気に入りに登録お願いします!
人気ブログランキング
↑受験カテゴリー1位!応援クリックよろしく!
にほんブログ村
↑こちらも頑張ってます!応援クリックよろしく!