コラム
先生の力はすごい⑦
「先生、漢字の部首の見分け方が分かりません。」
中1の時の湯山先生。
「音読みできるところをのぞく。残ったところが部首」
「はあ?」
・「閣」は、中が「カク」だから、残ったところが部首の「モンガマエ」
・「問」は、そとが「モン」だから、残ったところが部首の「クチ」
・「想」は、上が「ソウ」だから、残ったところが部首の「シタゴコロ」
・「芯」は、下が「シン」だから、残ったところが部首の「クサカンムリ」
・「放」は、左が「ホウ」だから、残ったところの右が部首の「ノブン」
・「倣」は、右の「放」が「ホウ」だから、残ったところの左が部首の「ニンベン」
・「草」は、下が「ソウ」だから、残ったところが部首の「クサカンムリ」
むずかしかったけど、この法則で大分助かった。
この法則は万能ではないので、
きちんとした見方をネットで調べた。
〔結論から申し上げると、部首を100%確実に見分ける方法は、ありません。ただし、ある程度推測する方法は、もちろんあります。
用語集の「部首」のところに書いておいたとおり、部首とは、基本的にはある漢字を構成する要素のうち、意味的に一番重要な役割を果たしている要素のことです。このことを別の角度から申し上げると、同じ部首に属する漢字は全て同じ意味を共有している、ということになります。
たとえば、「思」という漢字は、「おもう」という心の働きを意味していますから、部首は「心」です。そして、「心」を部首とする他の漢字、「志」「忘」「怒」「恥」などは、すべて心に関係する、という点で共通の意味を持っているのです。
さて、ここで問題。「悶」という漢字は「もだえる」という意味ですが、この漢字の部首はなんでしょう?そうです。「もだえる」は心に関係していますから、この漢字の部首は「門」ではなく、「心」となります。同様に「聞」の部首は、耳に関係する字だから「耳」、「問」の部首は、口に関係する字だから「口」となるのです。
このように、その漢字の意味をしっかりと把握すると、部首の推測がつくことが多いのです。
ところで「悶」「聞」「問」という字には、「門」を含むという以外にも、共通点があります。それは、モンという音読みを持っている、ということです。実は、この2つの共通点は、相互に関係しています。これらの漢字は、モンと読むから「門」を含むのです。つまり、「悶」という漢字は、心に関係してモンと読むから「悶」と書き、同様に、「聞」は耳に関係してモンと読むから「聞」と書き、「問」は口に関係してモンと読むから「問」と書くのです。
このように、意味を表す部分と読み方を表す部分とから構成される漢字を、形声文字と呼んでいます。そして、形声文字の場合、意味を表す部分が部首となっていることが多いのです。
そこで、部首の見分け方ですが、ある漢字を見て、その音読みと同じ読み方をする構成要素がある場合、それ以外の部分が部首であることが多い、ということになります。
以上のように、意味に着目することと、音読みに着目することの2つの方法によって、部首を見分けることが、ある程度、楽になるはずです。とはいえそれも、この世の中にどんな部首が存在するかをある程度知った上でのこと。ある程度は「ひたすら覚える」しかない部分があります。
というわけで、やっぱり漢和辞典とお友達になるのが一番、です。〕
(「漢字文化資料館」のHPから引用)
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