高校部(東進)
最近の翻訳機を馬鹿にしてはならない、が… 其の弐
こんにちは、東進衛星予備校日野豊田校の細川です。
先日、日本語の文章を二つのサイトで英訳してみました。
本日はその逆をやってみることで、元々の文章がどの程度再現されるかを見ていこうと思います。
まずGoogleが英訳した
「Everyone has to face difficulties when living in this difficult world, but whether or not they can overcome them is an important factor in determining whether or not a person will succeed in the future.」
を日本語訳した結果ですが、
「この困難な世界に生きるには、誰もが困難に直面しなければなりませんが、それを乗り越えることができるかどうかは、将来成功するかどうかを決める重要な要素です。」
となりました。
改めて原文を示すと、「この世知辛い世の中に生きていると誰しもいずれは困難に直面せざるを得ないが、それを乗り越えられるか否かこそ、その人が今後大成するかどうかを決定する重要な因子なのではなかろうか。」です。
比較してみましょう。まず、生きる”には”という仮定形に近い用法になってしまっているのはあまり良い訳とは言えないでしょう(whenですし)。後は前回も話題に挙げたwhether or notの重複に伴い、”かどうか”が二回文章中に登場していますね。どちらかを”か否か”に変えられるくらいのこなれた日本語訳を出来るようになれば、本格的に翻訳サイトを馬鹿に出来なくなりますね。最後に最大の指摘をさせて貰えば、英訳の時点で既に反映されていなかったので当然ですが”否かこそが”の”こそ”は抜けていますね。英訳の際にwhether or not they can overcome them is the very factor…とでもしておけば、「乗り越えることが出来るかどうかがまさに」「乗り越えることが出来るかどうかこそ」という訳になったかと思われます。名詞を修飾するveryですね。
Deepl翻訳に移ります。
「We all have to face difficulties at some point in our lives, but whether or not we can overcome them is an important factor in determining whether or not we will be successful in the future.」
が、
「人は誰でも人生のどこかで困難に直面しますが、それを乗り越えられるかどうかは、将来成功するかどうかを決める重要な要素です」
になりました。まずはhave toの義務形を訳出出来ていないのは問題でしょう。後はGoogle宜しくかどうかが二回訳出されている問題も変わらずですね。それ以外は然程問題無さそうです。
という事で、二つの翻訳サイトを用いて英訳と日本語訳をやってみました。
基本的な文構造は英訳でも日本語訳でも担保されていて、根本からどうしようもない程では少なくともありませんでしたね。とは言えども、赤本や青本に記載されるレベルの解答には届いていません。正直なところ学校の教科書程度であれば粗方の訳は可能な気がしましたが、受験レベルでは厳しいというのが結論ですかね。慶應みたいな特例でもない限り試験に辞書を持ち込めるわけでもないですし、まだまだ我々日本人が英語力を付ける意味合いは十分有りそうですね。
今回はここまでです。
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