高校部(東進)
入試問題に挑戦!
[東進タイムズ5月号連動記事]
こんにちは!
東進多摩センター駅前校の阿部と南大沢校の風間です。
さて早速ですが、
英単語の意味、間違いなく理解できていますか?
皆さん、4月の共通テストレベル模試はいかがでしたか。上手くいった人も、そうでない人もしっかりと復習と分析を行うようにしてくださいね。
今月は岐阜大学の英語入試問題を用意しました。高速基礎マスターを毎日頑張っている皆さんならきっとできるはず。
さあ、( )に入る英単語を考えてみましょう!
(1)~(5)の( )の中にあてはまる適当な英語を、それぞれの解答欄に記入しなさい。
(1)He put his ( ) out of the window to get a better view of the sea.
(彼は海がもっとよく見えるように窓から顔をだした。)
(2)My ( ) hurts.
(腰が痛い。)
(3)They shook their ( )s dubiously at our proposal.
(彼らは私の提案に対して、いぶかしげに首を振った。)
(4)These shoes are so tight that they pinch my ( )s.
(この靴はきつすぎて足が痛い。)
(5)The mother held the baby in her ( ).
(母親は赤ん坊を膝の上に乗せた。)
〈解答〉 (1) head (2) back (3) head (4) toe (5) lap
〈解説〉
一見簡単そうに見える問題ですが、身近な表現から、日英の考え方の違いを理解できているかがこの問題では問われています。問題にざっと目を通してみると、空所に入るのは体の一部を表す英単語であることがわかると思います。 (1)は正解できましたか? 「顔」を英語に訳すとfaceだから、正解はfaceとは限りません。
「窓から顔を出している」様子を想像してみてください。多くの人が↑上のような姿を思い浮かべるのではないでしょうか。この状況では、窓から出ているのは「顔」だけではなく「顔を含む、首から上の部分全体」ですね。 (1)の空所に入るのは「顔を含む、首から上の部分全体」を表す英語なのです。すなわち、正解はheadとなります。
こういった問題のややこしさの原因は2つあります。1つは、上に述べたように、日常生活で何気なく使っている「顔を出す」という表現が厳密さに欠ける表現であること。そしてもう1つは、「顔=face」、「頭=head」とは言い切れないことです。
もちろん日本語でも、「顔を含む、首から上の部分全体」を指して「頭」と言うこともありますが、普段は「頭」は「頭」、「顔」は「顔」と分けて使います。一方、英語ではheadが指す範囲の中に、「顔」を表すfaceが含まれるのが普通です。「顔を出す」が“put his head out”となるのは当然ですね。
よって、(1)と(3)が同じ答えになることが見抜けたでしょうか。日本語で「顔」や「首」を用いて表すしぐさが、英語では両方ともheadだったのです。また、(5)の「ひざ」は、kneeではなくlapです。lapは座ったときにできる、腰からひざ頭までの平らな部分(太ももの上の部分)を指します。日本語にはない表現ですね。
本問をきっかけに、日頃から日英の表現の違いにアンテナを張り、柔軟に入試問題に対応していけるようにしましょう。
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