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めっちゃうまかった
こんにちは、志學舎豊田教室の土井です。
先週まで府中市美術館にて、『「ぎこちない」を芸術にした画家 与謝蕪村』展が行われていました。
文学史の問題で「俳句を作った人でもあり、画家でもあり…」といったニュアンス出されることの多い与謝蕪村ですが、なんかの美術館で「松尾芭蕉愛」に満ち溢れた作品を見たくらいで、「ああ、あの絵もうまいおじさんね」程度の認識だったのですが、なんとはなしに行ってみることにしました。
いやー、すごかった。
そして、たまたまこの本を読んでたのがすごい良かった、山口晃さん『ヘンな日本美術史』。
知識との相乗効果でめちゃめちゃ楽しめました。
山口晃さんは電線絵画展でもお話しましたが、本当に好きなんですよねぇ。
画風といい、崩し方といい、感性や目のつけどころといい、ツボです。
明治学院大学の山下裕二先生と日本画を前にして対談してほしい、5時間ぐらい聞きたい。
こちらの本は、素人にはなかなか気づくことのできない切り口で、日本絵画について作品を挙げながらわかりやすく説明してくれています。
コレを読んで、府中美術館すげぇな!と驚きながら楽しめました。
「ぎこちない」が今展示のテーマですが、なんというか、めちゃめちゃ絵うまかったです。
絵がうまい人が力を抜いた、とも見えるし、自然物(水墨画風の)はうまいけれど人物像はあんまうまくない、ともとれるし…という感じでしたが、全体の構図も美しい。
入ってすぐにどでかい屏風がお出迎えするのですが、これがすごい、大迫力。
その屏風から体を180度逆に向ければ、蘇鉄を描いた屏風も展示されているのですが、これがまたすごい。
力強いし、精密。精密にしては荒い、でも距離をとるとグンと印象が変わる。
さて、今回は蕪村の手による作品を多く見たわけですが、版画でパキッとした文字が「彫られている」北斎の展示とは違って「手書きのうねうねした崩し字」を見る機会が圧倒的に多いわけです。
漢文調で書かれたものは漢字検定のお勉強のおかげか、意味をつかんだり、旧字体の判別もできるのですが、俗にいう「変体仮名」というのか、うねうねの筆文字の解読ができません。
というわけで今年は「江戸時代の文書を読めるように訓練してみようかな」と思います。
美術館や博物館も解説をつけてはくれますが、やっぱり自分で読み下した方が感じ方が違うのよ。
ちなみに府中市美術館は喫茶コーナーも充実しています。
チーズケーキをかじりながらコーヒーを飲んでいたら、
「お願いしま~す、UとKの卯兵衛さんがでま~す」
という店員の声が聞こえてきて噴き出すかと思った。
卯兵衛さん(ポスターのウサギみたいな可愛いやつ)のランチプレートがあるんです。
お食事を頼むと、アルファベットの番号札を渡されるのです。
自分はVでした、どう見てもフェルメール!
『真珠の首飾りの少女』がハイパー有名ですが、個人的には『地理学者』と『天文学者』という作品が好きです。
卯兵衛さん、かわいいですけど正体はウサギじゃないですからね。
正体を知っているだけに余計におかしかったです。
ケーキもおいしかったです。満足!
さて、東京都では美術館や博物館の今後の利用に動きが出てきそうですね。
今週の頭、某博物館の一般人向けの講座を受講しに行く予定だったのですが…残念ながらコロナで吹き飛びました。
上野では昨年予定されていた『鳥獣戯画』の展示もやっと開催されたのですが…行けるのかコレ…。
諸々のイベントは吹き飛ぶし、美術館や博物館も行きにくく…。
昨年から予定していた展示も3つほど吹き飛んでいるので非常に心苦しいところです。
ム~ン。
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[開設コース:中学受験部(小学生)/高校受験部(中学生)/進学個別アイウィル] 志學舎 豊田教室 教室長 西尾宣昭
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