高校部(東進)
久しぶりの読書
こんにちは。東進日野豊田校の中屋です。
自分は本を読むのが好きではなく、普段はあまり本を読みませんが、大学からの課題ということもあり、1冊本を読みました。30冊ぐらいあるリストの中から1冊選ばなければいけないのですが、自分はそのタイトルを見て即決しました。
フランツ・カフカ作「変身」です。
このタイトルを聞いたことをある人はいるのではないでしょうか?
自分もタイトルと簡単なあらすじしか知らず、読んだことはなかったので、読んでみようと思いました。
以下ネタバレになります。
「変身」のあらすじはかなり有名ですが、主人公であるごく普通のサラリーマンのグレゴールがある朝起きたら突然毒虫になってしまった話です。
とても非現実的な話ですが、具体的かつリアルに書かれているので情景が想像しやすかったです。皆さんは家族が突然虫になってしまったら受け入れることができますか?変身では家族の心情の描写がとても鮮明に書かれています。グレゴールは妹と両親の4人で暮らしていました。そして、この家族ではグレゴールが大黒柱ですが、そんなグレゴールが突然虫になってしまい、家族は驚きます。家族はその虫を見た当初は、その虫を完全に虫だとは扱わず、(特に妹は)グレゴールのお世話をしていました。しかし、時が経つにつれて、グレゴールに助けられた日々すら忘れ、グレゴールを邪魔者扱いします。そして、遂には追い出そうとして...
グレゴールは虫になったことで隔離され孤独となってしまい、グレゴールにとっての当たり前が当たり前でなくなりました。これは今を生きる人々にも通ずるところがあると思います。今コロナによって当たり前が当たり前でなくなってしまいました。
「虫になる≒コロナ感染」というイメージが頭に浮かびました。
いきなり虫になったことで、夢を応援していた妹からも邪魔者扱いされてしまうグレゴール。この家族のように人は不安に陥った時に、視野が狭くなり、何か不思議なものに取りつかれたように豹変してしまいます。カフカはこの本を通して現代の人々に、視点によってものの見方が異なり、それによって相手を傷つけることがあることを伝えています。
少し後味の悪い作品ですが、よく考えさせられます。
コロナ禍だからこそ、この本をぜひみなさんに読んでほしいと思います。
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