コラム
志學舎保護者会㉑~教育誌から~
4月、5月を過ぎると、子供たちは一気に心身ともに成長します。
この時期、気持ちが前向きになってくれたら、それで十分!
◇街を歩いていると、保護者(特にお母さん)が子どもを叱っている場面に出くわすことがあります。子どもを道の端に寄せて諭すように叱っているお母さん、また、あるお母さんは子どもを叱りつけて、自分は、すたこらさっさとばかり、泣いている子どもを置いてきぼりにして、子どもがついてこないとさらに遠くから怒鳴っていたりします。
◇私などは後者の叱り方で育てられたので、別段その叱り方がひどいとは思いませんが、置いてきぼりの子どもが歩み寄った時に、親がどう優しい言葉をかけるのかは、ちょっと気になります。思いっきり叱った後は、優しい言葉をかけて欲しいものです。お母さん、お父さんは僕を、私を嫌いじゃないんだって、子どもがわかるように。
◇ところで、叱るには原因があるはずですが、たまには親が見て見ぬ振りをしてあげることを今回はお願いしたいと思います。何から何まで、子どもの失敗や悪さを注意し、叱るのは、子どもの心の成長にとってマイナスになる可能性が大きいのです。子どもが失敗を恐れるようになりますし、お母さんの愛情が子どもに伝わりにくくなってしまうのです。そして、子ども自身のセルフエスティームがどんどん下がってしまいます。
◇ですから、何から何までお母さんが目を光らせて注意しないで、自然に任せることを考えてみてください。全部とは言いませんが、ちょっと最近叱りすぎだなと思ったら、ぐっと我慢して後でさりげなく、お母さんは知っているのよ、という感じで、伝えてみて欲しいのです。こんな風に。
お母さん:A君、最近頑張っているわね。
A 君 :なにが?
お母さん:昨日なんか、帰ってすぐに宿題を済ませてたじゃない。
A 君 :まあね。早く遊びに行きたかったから。
お母さん:凄いじゃない。宿題を済ませてから遊ぶって約束、ちゃんと守っているんだから。
A 君 :そうしないと、お母さんが怒るでしょ?だからさ。
お母さん:それでも、凄いと思うわ。A君は、約束を守れるようになったのね。宿題が出来るようになった。
次は、この前のように弟のB君にいじわるしないようにするのね。
◇A君に悪いという意識があれば、A君は、悪いことをしたことをしっかり覚えているはずですから、さりげなく注意しても効くはずです。いつも叱りすぎているお母さん、お父さんは、さりげなく注意してみるのも一つの手だと思います。たまには、見て見ぬ振りをする努力をしてみてはいかがでしょうか。
志學舎の先生達、
生徒の行動・言動にすぐに反応的になるのはよくない。
しっかり理解して、生徒が前向きになれるプラスのストロークを投げかけよう。
「見て見ぬ振り」も大切だね。
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