コラム
知っておこう「ウイルスとワクチン」
こういう知識はぜひ頭に入れておきたい。
5月24日の「天声人語」、引用する。
地球は46億年前に誕生した。ウイルスが生まれたのは30億年前。人類にはまだ20万年の歴史しかない。もし地球全史を1年に圧縮すれば、人類は大みそかの夜11時37分に生まれたばかりとなる▼この時間軸は、ウイルス学の泰斗、山内(やまのうち)一也東京大名誉教授(89)から教わった。「ウイルスは人類より個性も豊かで、不器用なのも器用なのもいます」と話す。▼たとえば天然痘は不器用派の代表格か。ヒトのみを宿主とし変異も少ないため、ワクチンに弱い。対照的なのが現下の新型コロナ。多くの哺乳類に宿ることができ、変異も活発で、日本だけで70万人超を感染させた▼山内さんは1950年代、冷凍保存のいらないワクチンをつくり、その後の天然痘根絶に貢献した。聞けば、先週、1回目のワクチン接種を済ませたところだ。「いつパンデミックが起きてもおかしくないと警告してきた私が打ってもらう側に。ワクチンはいま最も期待できる手立てですから」▼この先、接種が世界規模で進めば、COVID‐19の息の根など完全に止められるものと思いきや、それほど単純ではないらしい。弱毒化しても生き延び、ふつうの風邪を起こすウイルスとして存在し続けるのではないか。それが山内さんの描く未来図である▼きょうから国による大規模接種が始まる。モデルナ製など新たに2タイプも承認されたが、ゴールはなお見通せない。私たちは収束までの長い時間軸のいったいどのあたりにいるのだろう。
早くワクチンがいきわたり、感染の収束と、医療機関の平静を祈るばかりです。
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