こんにちは。
東進多摩センター駅前校校舎長兼志學舎多摩センター教室副教室長の福岡広徳です。

前回から続き

大学独自に奨学金を設けているケースも多く、「給付型」奨学金も拡充している。

例として関東では早稲田大、関西では関西学院大を見てみよう。（以下は2021年度入試で実施された内容であり、2022年度入試についてはまだ発表されていないので各大学ホームページで確認してほしい。）

早稲田大の「めざせ！都の西北奨学金」は首都圏以外の国内高等学校出身者を対象とした入試前予約採用給付奨学金である。

入学前に事前に申請する形の奨学金である。

対象となるのは、首都圏（東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県）に設置された通信制を除く高校もしくは中等教育学校の出身者か、首都圏以外に居住する通信制高校の出身者であること。

また、世帯収入が給与・年金収入のみの世帯は800万円未満、事業所得、その他所得のみの世帯は350万円未満であることが条件である。

条件に合致すれば、学部によって異なるが年額45～70万円が４年間継続して支給され、採用候補者は約1200名である。

関西学院大でも入学前の予約型給付奨学金を用意している。

対象となるのは、高校等での評定平均値が4.0以上であること（※卒業見込み者は、最終学年１学期または前期までの値。卒業者は最終学年３学期または後期までの値）、世帯収入が給与所得の場合850万円以下、事業所得、その他所得の場合は442万円以下であることが条件である。

採用候補者は約150名で、学部により異なるが年額30～45万円が４年間継続して支給される。

このように「予約型」として入学前に申請することで入学後の奨学金の給付が予約できるものもあり、受験生が経済的理由により就学が困難になることがないように配慮されている。

詳細は各自ホームページを確認してもらいたい。

入学後にもさまざまな奨学金が用意されている。

なお、JASSOのホームページにも大学や地方公共団体の奨学金などの情報が掲載されており、検索することができる。

続く