高校部(東進)
「アデュカヌマブ」って知っている??
こんにちは、東進衛星予備校日野豊田校の細川です。
今回は最近話題になっているアルツハイマー病の特効薬(として期待される)、アデュカヌマブのお話です。
非常に覚えづらいカタカナ名(個人的には世界史で出てきたゴムウカとかポズナニ並みに覚えづらい気がしています…)ですが多くの人がこれに期待をしている訳です。何故この薬が期待されているのか、アルツハイマー病って何なのか、そこら辺の話をさせて頂ければと考えています。
勿論私自身が薬学部の人間ではないので事細かな話は出来ませんが、認知症に興味がある者としてはこの薬が認知症対策の曙光に思えてなりません。認知症とは、ご存じの通り認知機能の低下によりさまざまな症状が発生する病全般のことです。
一概に認知症と言っても原因や症状は様々で、いわゆる四大認知症と呼ばれるアルツハイマー病・血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症が特に有名です(これを見て頂ければお分かりかと思いますが、アルツハイマー病というのは認知症の一つに過ぎません)。これに加えて最近では若年性認知症(40代頃から発症の可能性アリ)も看過できなくなり、2014年時点で認知症による社会的損失(医療・介護費と労働生産性などの損失分を総計した額)は14.5兆円に上るとされています(※1)。
ですので、認知症対策の薬が発明される事は公益性を多分に有するため長らく期待されていました。ただ現状は中々厳しく、アリセプトという薬があるのですが、あくまでもこれは症状の悪化を一時的に食い止めることがその目的であり根本的な治療薬ではありませんでした。然るに今回のアデュカヌマブはアルツハイマー病を引き起こす異常たんぱく質アミロイドβを取り除くことで、アルツハイマー病の進行そのものを抑えることが期待されています(※2)。
尤も、アミロイドβを取り除けたところで病の進行に伴い破壊されてしまった脳の神経細胞の再生は容易ではないので、初期段階から治療を始められるに越したことはありません。「大分悪化しているけど薬があるのだから何とかなる」という訳にはいきません。
日本でも厚労省に承認申請が提出されており、今後の動向が注目されています。抑も本当にアミロイドβを有効なくらい減らせるのかといったところから最近議論がされていますが、今まさに苦しんでいる方々から新薬が嘱望されているのは間違いのない事実です。皆さんにも気に留めて貰えればと思っています。
今回は以上になります。閲覧誠に有難うございました。
※1…「認知症の社会的負担は年間14.5兆円 介護負担は6兆円超」一般社団法人日本生活習慣病予防協会、http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2015/002977.php より引用、 2015年7月24日、 最終閲覧2021年7月5日
※2…「アルツハイマー病の新薬 米FDA承認と発表 エーザイが共同開発」NHK、 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210608/k10013072991000.html より引用、 2021年6月8日、 最終閲覧2021年7月5日
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